オペラかじり虫のブログ

オペラかじり虫のブログ

ブログの説明を入力します。

Amebaでブログを始めよう!

 最近はFM放送のエアチェックなんか滅多にしないが、これは逃してはならじ、と思うオペラの放送を見つけた。ロッシーニの《湖上の美人》だ。2011年

10月に上演された、スカラ座のライブ録音だ。このオペラは、例によって歌手を選ぶ難物オペラだが、実に見事な音楽展開を聴かせる、いわばベルカントの粋をギュッと凝縮したような作品で、ぼくは昔から興味津々だった。メジャー録音では、まず名ピアニストのポリーニが指揮した録音が、国内盤も出てくれたお陰で、対訳台本が手元にある。続いて、ムーティのスカラ座での映像がBSで放送された。スコットの原作は、古くから岩波文庫にあったし、一応その背景を知る上でも、まだしも恵まれていようか。スコットと言えば、《ルチーア》の原作小説くらいは翻訳されてもよさそうなものだが、この手の文学者にはオペラ好きなどいないと見えて、とんとその気も無い。

 それはともかく、今回の上演のお見事だったこと! 高音お得意テノール氏のための企画だったやも知れぬが、彼だけが突出せずに、女声おふたりが並び立ち、何れが菖蒲杜若だった。CDに録音しようとて、機器の前に陣取り、対訳台本と首っ引きで頑張ったお陰で、お宝音源がひとつ増えた。トラック分けをしておくためにも、にらめっこ録音は必須なのである。MD並みに、録音後にトラックを入れられるくらいの技術は、日本のメーカーは持っていないのかしら――PCで取り込んだ音源に、トラック分けをしようとしたところ、再生すると大きなノイズが入るのでやむなく止めた、という話を聞いた。技術者は何を考えているのだろうか。ディスクだって、もっと収録時間を増やせないのか。

 ロッシーニのオペラ、特にセリアはまだまだ未知の世界である。解説本すらままならない。古い出版が1冊だけ! オペラ後進国である。