千葉県市川市の結婚相談所 Le Soleil ~ル・ソレイユ~の代表カウンセラー本田です

 

 

これは実話に基づいたお話です

 

お見合いの翌日。

女性会員様から一本の電話が入った。

「交際希望でお願いします。」

昨日の電話で聞いた弾んだ声を思い出しながら、私はすぐにお相手相談所へ交際希望の連絡を入れた。

 

正直、今回は手応えを感じていた。

お見合いのあと、そのままカラオケへ行き、2時間以上一緒に過ごしていた。

少なくとも、お互いに居心地の悪い時間ではなかったはずだ。

 

ところが、その日のうちに返事は来なかった。

私は少し嫌な予感がした。

婚活では、お互いが交際希望であれば比較的早く返事が届くことが多い。

返答が遅い時は、相談所内で検討されていることも少なくない。

 

そして翌日。

お相手相談所から結果が届いた。

期待と不安が入り混じる中、管理画面を開く。

 

結果は――

【お断り】

コメントには、

「○○様は大変良い方でしたが、相性が難しいと感じました。」

と記載されていた。

私は静かに画面を閉じた。

やはり難しかったか。

人柄を否定されたわけではない。

だからこそ、余計にもどかしかった。

 

私はすぐに女性会員様へ電話をした。

結果をお伝えしたあと、前回のお見合いを一緒に振り返ることにした。

「一つだけ、お伝えしたいことがあります。」

「初対面では、お互いを知る時間が何より大切です。資産や預貯金、土地や住まいのことも将来を考える上では大切なお話ですが、最初のお見合いでは少し早かったのかもしれません。」

「まずは、『またお会いしたい』と思っていただける関係をつくること。その後、少しずつ将来のお話ができれば十分だと思います。」

 

電話の向こうから返ってきた言葉は、

「あ、そう。」

いつもの短い返事だった。

 

「また次があります。一緒に頑張りましょう。」

そう伝えて電話を切った。

 

婚活では、お相手に何を伝えるかも大切だが、それ以上に「いつ伝えるか」が重要なのだと、改めて感じた出来事だった。

 

人生設計や経済的な安心は、シニア世代の婚活では避けて通れないテーマである。

だからこそ、信頼関係ができてから話すことで、お互いに安心して向き合える。

この経験が、彼女にとって次のご縁への小さな学びになればと願っていた。

                      
                          第15話へつづく