デビューライブと言っても僕以外のメンバーは館山市の中学時代からやってるので、僕のロックバンドとしてのデビューってこと。
前回書いたように、ピアノを習ってなかった僕は、唯一キーボードソロがある「Still I'm Sad」のたかが1分弱のソロに四苦八苦したおかげで、他の曲は適当にコードを押さえてればいいってことになった(他の曲はシンプルなロックなので、どのみちキーボードは目立たない曲)。何てテキトーなんだろう(笑)。
そしていよいよクリスマスコンサート本番の日がやってきた。
僕らの前のバンドがいくつあったか憶えてないが、全て終わりいよいよトリのNOISEの出番だ。会場となる館山市民センターは、小学生の頃、宇崎竜童率いる「ダウンタウン・ブギウギバンド」や、 人気絶頂だった野口五郎、そして五木ひろし(笑)などの日本の芸能界のビッグネームのコンサートを見に行ったこともある、2000人収容の田舎では大ホールだった(去年解体)。
もちろん満員どころかせいぜい100~200人ぐらいしか埋まってなかっただろうけど、高1の僕のロックバンドデビューには充分な人数だった。他のメンバーも中学の頃からやってるので、全然緊張してなかったような記憶がある。
いよいよNOISEの演奏が始まった。オープニングは、マイケルシェンカー・グループの「Armed and Ready」。アップテンポな曲に乗せてTOSHIが客(主に同級生や近隣の高校生)を煽る。TOSHIはこの頃から客を煽るセンスはあったような気がする。さすがに「暴れん坊将軍で行くぞ、オラー!」とは言ってなかったけど(笑)。
そして子供ばんど(笑)の「Summertime Blues」ともう一曲何かあったかも。曲の合間には当時から既にそれぞれのメンバーに向けて、「ヨシキー!」「出山さーん(Toshiのこと)「Kさーん(僕と一緒に辞めた初代ギタリスト)」などと黄色い声が飛び交っていて驚いた。僕はこのライブがデビューで、もちろんメディアで紹介されてるわけでもないので、黄色い声が無かったのがチト悔しかったが、演奏中、何人か女の子がこちらに向かってフラッシュを焚いてくれたので満足した(何て単純:笑)。
あっと言う間に、ラストナンバーのレインボーの「Still I'm sad」が始まった。あの日演奏した曲の中でも、一番変化に富んで見せ場が多い曲なので、メンバー全員がノリまくっていた。そして曲の中盤に、他のパートが静かになって僕のキーボードソロが始まった。ミスると本当にカッコ悪い所なんで、それこそ何百回も練習した成果が出て、無事ミスらずにソロを終えて、最後のコーラス部分を終えると、YOSHIKIがシンバルにドラムスティックを当てて次々と客席に投げこむという(レインボーのドラマー、コージー・パウエルの得意技?)派手な演出でNOISEの出番は終わった。
人生最初のロックバンドでYOSHIKIとTOSHIと同じステージに立てたというのは、今になってみればとてつもなくラッキーな経験だったが、あの頃の僕はNOISEのキーボーディストという事に満足していたわけではなかった(笑)。
続く