今できる手続きを終えて、アパートも引き払い、息子を自宅へ連れて帰る準備が整いました。


中央線で東京駅へ向かいます。

この電車で毎日往復していたんやね。

乗客をぼんやり眺めながら、息子と背格好の似た人を見つけて、涙がこぼれます。


ちょっと俯き加減で、イヤホンをして、右手はつり革、左手はスマホ


よく似てる

なんで息子じゃないんだろう

なんでこんなお骨になってしまったの??


まわりの人は私が抱いているのがお骨だとは知らないでしょう。

私たちのまわりには目に見えない壁があって、壁の外は普通に時が流れているのに、壁の中は時が止まっているような、そんな感じがしました。

つい数日前までは、私たちも壁の外側にいたはず。

いつか壁の外へ出ることはできるのでしょうか、、、



間もなく東京駅につき、重たいお骨を抱いて大汗かきながら構内を歩きました。


夫が変わろうか?と言ってくれましたが、頑なに拒みました。

私の息子やから、と。

夫の息子でもあるのにね。

でも、少しも離れたくなく、離したくなかったのです。



新幹線はとても混んでいました。

お骨の重さが膝にずっしりきます。

うたた寝して落としたら大変!と思い、持ち手をぐるぐる手に巻きました。


おうちに帰ろうね。


新幹線が出発。


息子の東京での暮らしが終わりました。