一神教三兄弟の末っ子であるイスラム教徒の考えは次の通りです。

 

唯一神のヤハウェが作った人間は失敗作で(なんで失敗作かって?それは神に逆らうからだよ)神はそれをすべて滅ぼしたい。(最後の審判)

 

しかし神は時間的猶予を与えることにする。そして警告メッセージを発するために遣わしたのが預言者であるモーセ、キリスト、ムハンマドである。

 

ちなみに「預言者」は神の言葉を預かる存在であって、「予言者」ではありません。ノストラダムスの大予言の中に2022年にある国のリーダーが暗殺され、その国の文化や社会が大きく変わるというものがあるそうですが、そんな予言が実際あるのか、それが日本のことなのかは分かりません。

 

 

モーセやキリストを遣わしても人は悔い改めなかった。そこで今まで言い足りなかったことを伝えるために最後に遣わしたのがムハンマドである。

 

 

サッカーだったら最初のイエローカード2枚で人類に鉄槌を下すところですが、慈悲深い?神は3枚目のイエローカードを出しました。

 

それから千年以上たちましたが、人間は神の忠実なしもべとなったのでしょうか。

 

 

ところでこの一神教三兄弟、とても仲が悪いのです。

 

ユダヤ教は基本ユダヤ人のものであるからキリスト教もイスラム教も認めません。

キリスト教はイエスが神だとしているし、偶像も掲げているから他の2宗教からは大反発を食らっています。

イスラム教はコーランの中で「イエスは神ではない」と明確に書かれているようで、これに反発したキリスト教徒は

 

神もキリストも精霊も神が姿を変えたものだ

 

という苦し紛れの言い訳を考えだします。これを

 

三位一体説

 

と呼びます。

 

実は自分は三位一体は仏教用語だと思っていました。

だって阿修羅像には三つの顔があるでしょう。(ああ恥ずかしいほどの無知)

 

キリスト教徒とイスラム教徒はこれによって大きな亀裂を生んだのでしょうかね。

 

 

さてメジーナである程度イスラム教が浸透した後、ムハンマドはメッカを攻撃します。

 

理由はカアバ神殿をイスラム教のものにするためです。

(何と神のお告げが下ったのだとか)

 

そしてムハンマドはカアバ神殿に祀られていた神々の像や絵などを破壊しまくります。

跡形もなくなってまっさらになった神殿に向かって1日5回祈れと命じました。

 

ムハンマドの死後後継者争いでイスラム教は内部分裂をしていくのですが、しょせん人間の利害が対立しただけでこれ以上さしたる興味はありません。

 

 

さてここまで一神教の成り立ちについて学んできましたが自分なりに理解したことは、

 

神と人とは決して交わってはならないもの。しかも神は支配層であって人は奴隷層(ちょっと極端か)ということ。

 

神の言うことは全て正しいことであって、それが人々にとって良いかは別問題である。

 

もちろん現在ではいろいろな宗派に分かれていろいろな解釈で信仰していることでしょうし、どのような解釈かは自分は全く分かりませんが、一神教徒の価値観や精神構造の根底にこのような思考があることは認識する必要があります。

 

 

ちなみに自分は今、日本書紀の講義を見ています。

 

一神教のの価値観に違和感を覚えた自分は、なぜ違和感を覚えたのかを日本神話に見出してみたかったからです。

 

また学びがたまったらつらつらと書いていこうかなと思うのです。