以前にも書いたことがあるのですが、十戒は「じっかい」と読みます。これは「じゅっかい」で漢字変換をかけても出てこないし、辞書でも検索できません。
十回、十階の読み方は現在「じっかい」と指導されているようですが、これは古い読み方で、ある調査によりますと70%以上の人が「じゅっかい」と読んでいるそうです(もちろん自分も)。
それでは十は「じう(じふ)」と教えているのでしょうか。
文科省のやることはよくわかりません。
また旧約聖書のブログを書くにあたってYouTubeチャンネルむすび大学の茂木誠氏の講義を参考にしています。ユダヤ教に興味のある方は日本人のユダヤ教徒、吉岡孝浩氏を検索してもらうと詳しい情報が聞けます。彼はものすごく博識ですよ。
それに自分は宗教、特に一神教の知識は皆無ですから、自分の書いている感想等は信じないでください。
さて生贄をまぬがれたアブラハムの息子イサクには双子の息子がいました。兄弟げんかで家を追い出された弟のヤコブはある日神様と取っ組み合いのけんかをして勝ってしまいます。
そこでついた名が「イスラエル(イシュラ・エル 神に勝利)」なそうな。
ヤコブには12人の子供がいて(のちのイスラエル12支族)、ヨセフという人が他の兄弟からのいじめにあい家を出てエジプトにたどり着きます。
しかし旧約聖書の登場人物は本当に兄弟仲が悪いですなあ。
その後和解したヨセフは兄弟をエジプトに呼び寄せ勢力を築くのですが、当然エジプト人は面白くありません。
移民問題は神話の昔からあるのですね。
日本も技能実習生に名を借りた移民政策に気をつけましょう。
誰が移民政策を進めるのかって?アメリカ民主党やヨーロッパを見るとわかるでしょ。影の勢力ですよ。
まあそんなことはさておいて、エジプト人はユダヤ人の弾圧に乗り出します。弾圧を幸運にも回避できた赤ちゃんがたまたまエジプト王宮で育てられていましたが、自分の出自を知った彼は奴隷となったユダヤ人をまとめ反乱軍を結成します。彼の名は「モーセ」。
昔の地へ帰ろう。
モーセは同胞を引き連れメソポタミヤ地方を目指します。
途中シナイ半島のシナイ山でモーセは神の言葉が刻まれた石板を持ち帰ります。そこには十か条の掟が書かれていました。
これがモーセの十戒です。
そこに何が書かれていたか。
茂木誠氏は最初の4か条が特徴的であとは一般道徳だと解説しています。そしてこの十戒は一神教すべてに共通するものだそうです。
最初の4か条。
1.神は自分しかいない。
う~ん、一神教の最たる特徴ですね。すべての人間はあたしのもとにお跪き。なんかそんな声が聞こえてきそうな。
2.偶像崇拝禁止。(神の像も絵も作ってはならない)
昔アフガニスタンでタリバンがバーミヤン遺跡を破壊したことを思い出しました。しかしキリスト教はイエス像をかかげていますが。。。茂木氏の次回の解説を待ちましょう。
3.神の名を呼ぶな。
ヤハウェとかエホバとかアッラーとかイエスとか呼んではいけないそうです。実際はどうなんでしょうか。
4・安息日を設けよ
今日本でも最低週1日の休日(基本的に日曜日)がありますが、江戸時代には盆と正月しか休みがありませんでした。
こうした意味ではとてもありがたい制度ですよね。
ところが神が言うには、「自分は6日間働いてお前たちを作って一息ついた。だからお前たちもそうせよ。」ここまでは何と慈悲深い御心だと思います。
ところが「安息日には働くことをやめ、お前らを作ってやった神に感謝の祈りを捧げよ。そうしない奴には罰を与えるぞ。死刑だ」
もはや神なのか何なのだか自分には分かりません。
今は一神教でも様々な宗派が生まれ、時代に即した信仰が行われていると思いますが、根本的な考え方は理解しておかなければなりません。
井沢元彦氏は歴史を理解するには宗教を理解せよとおっしゃっています。
タイは仏教国で日本人にとって親近感があるかもしれませんが、全く別の国家であることも理解する必要があるでしょう。