前章では、危うく社会派ライターになりかけたので、平和な話題に舵を切ることに。

 

久しぶりのロンドンということもあり、Kindleで「地球の歩き方ロンドン2020-2021」をダウンロード、行きの飛行機の中で、懐かしさを覚えつつ目を通す。地球の歩き方は、通常年一回内容が一部刷新され、情報がアップデートされるのだが、この書籍版の発行日は2020年2月12日。つまり、コロナ禍によって情報の刷新はされておらず、掲載されている情報は、コロナ禍前2019年のもの。

 

いつも訪ねる下町イーストエンド。バンクシーの作品も描かれたというストリートアートの聖地を訪ねた時のことは、先日投稿で現状をお伝えした通り見る影もない。もし今、地球の歩き方に載っているステキなストリートアートを期待して訪ねたとすれば、写真にあるようなアートは、その殆どが意味不明の落書きで上書きされているから、落胆することだろう。この辺りは、元々労働者階級の低所得者層が多く住むエリアというともあり、コロナの影響で荒んでしまったと思われる。ガイドブックを出す出版社も、コロナ禍が収まったら、記事の刷新に忙しくなりそうだ。

 

 

 

そんな変化もある一方、オックスフォードサーカス、リージェントストリートを中心としたショッピングエリアに関しては、ブランドの入れ替わりはあれども、その佇まいに変化はない。今回、日曜日にそれらのショッピングエリアを訪ねていないが、平日は地下鉄も空いているし、旅行者がいないこともあってか、ピカデリーサーカスのエロス像付近の人影はまばら、リージェントストリートやオックスフォードストリートも人は多くないから、店舗や飲食店の経営はまだまだ厳しいと想像する。

 

ピカデリーサーカス 

エロス像のまわりも閑散としている。

 

そんな変化もある一方、オックスフォードサーカス、リージェントストリートを中心としたショッピングエリアに関しては、ブランドの入れ替わりはあれども、その佇まいに変化はない。今回、日曜日にそれらのショッピングエリアを訪ねていないが、平日は地下鉄も空いているし、旅行者がいないこともあってか、ピカデリーサーカスのエロス像付近の人影はまばら、リージェントストリートやオックスフォードストリートも人は多くないから、店舗や飲食店の経営はまだまだ厳しいと想像する。

 

 

一方、チャイナタウンは、春節ということで盛り上がりを見せていた。そんなチャイナタウンを歩いていると、いい雰囲気のファサードの店が。みればそこは肉まんをウリにしているお店。ひと口食べてみたかったが、お誘い頂いたランチの直前ということもあり、グッと我慢。辺りをぶらつき店構えなどをチェック。

 

 

サンフランシスコ、ニューヨーク、ミラノのチャイナタウンを訪ねたことがあるが、それらと比べると、ロンドンのチャイナタウンはかなり狭く、神戸の南京町に毛が生えた程度。よく見ると、日本の鯛焼き店などがあったりする。飲食店が中心だが、漢方薬のお店やスーパーなどもあり、全体の店の数の割には、ヘアサロン、ネイルサロン、理髪店などが結構ある。海外で髪の毛を切ってもらうのは、勇気がいることだが、一度くらいは経験してみたいものだ。

 

 

街歩きをする中、見かけた日本人は僅かに2,3人。外国からの旅行者はほとんどいない。その点では今の東京とも似た状況。それでも、ほとんどの施設は通常通り開いていて、どこも空いているし、リスクの高い人混みを避けても、十分楽しめる。更に飛行機はガラガラで、エコノミークラスの搭乗率は10%にも満たない。よってCAの手厚いサービスを受けられるし、トイレで待つこともない。更に日本に帰れば、3食付きの無料のホテルライフという特典まで付いて、時差ぼけに悩む6日間、心身ともに癒されるという特典付き。

 

それは冗談として、実際には空港の検疫所の方々、待機施設の方々にお手間をお掛けしていることが心苦しく、国が決めたこととはいえ、国民の血税が自身の旅行の後始末に費やされていることに関しては、やはり大変申し訳なく感じる。またこのような時期に旅行なんてと眉をしかめる方がいること、ご批判を受けることも事実ではあるが、それを受け入れた上で、今の世界を見れば、コロナに対する見方も幅が広がり、様々なことに寛容になれる。旅が好きで、この状況下の他の国を見てやろうというのなら、絶好のタイミングと言える。

 

以上 第六章「ロンドンの今」