仕事で杜の都仙台に行って来ました。

 

 

東北最大、人口100万人以上を擁する大都市といえば、「仙台市」でありますが、

「仙台市」を形容する「杜の都」「杜(もり)」とはどういう意味なのでしょう?

 

 

仙台市役所公式HPのサブタイトルにも「杜の都」と掲示されているので、仙台市役所さんの説明書きを段落引用させていただきます。

 

初代仙台藩・伊達政宗は、屋敷内には飢餓に備え栗・梅・柿などの実のなる木や竹、杉を植えるように奨めました。そして広瀬川の河畔や青葉山の緑が一体となり、仙台市は緑に包まれたのだそうです。

「まち全体が緑に包まれる姿」は、1909年(明治42年)「森の都」とされましたが、昭和に入って間もない頃には、「杜の都」と表されるようになったようです。

「杜の都」と表するところには、神社や寺、屋敷のまわりを取り囲んでいる『緑』こそが仙台の宝という想いが込められているのです。

 

 

あの独眼竜政宗の異名を持つ伊達政宗が始めた緑化計画がきっかけで「森の都」となり、寺社が多くあることで、「杜の都」と比喩されたことが由来となっているのですね。

こういう地理と歴史が結合された由来を知ることも訪れたからだこそでしょう。

「可愛い子には旅をさせよ」とはよく言ったものです。

 

 

早朝に青葉山北麓の国道48号広瀬通りや県庁付近を走行しましたが、確かに都会と自然が融合された「森の都」『緑』豊かな印象を持ちました。

前職では2、3年に一度くらい仙台空港に降り立ち仕入先に行っていましたが、仙台駅界隈と出張スキマ時間に三大三景松島くらいにしか行ったことがなかったので、朝のラッシュ時の仙台市内の様子を初めて拝見することができました。

 

 

約900kmの道のりを経て2年ぶり?に訪れた宮城県、再び900kmの下道走行で地元奈良に戻るのですが、折角なので少し観光していくことにしました。

 

 

 

 県社 仙台東照宮

 

仙台市青葉区東照宮1-6-1 <地図>

主祭神:  徳川家康

創建: 1654年(承応3年)

仙台藩主2代目伊達忠宗による創建

 

 

 

 

 

 

駐車場は一の鳥居より奥寄りにあるのですが、折角なので境内入口まで戻りました。

 

 

大きな口を開けた右側の狛犬には、ピンクのマフラーが巻かれていました。

 

 

「東北の冬は寒い!」とは言いますが、太平洋側の宮城県は奥羽山脈が壁となってくれることで比較的積雪もなく、日照時間も長いので温暖なようです。

特に今年は暖冬といわれるだけあって、往路、白河の関より東北地方に入り、左手の蔵王連峰頂上付近に積雪は見られたものの、道路にはほぼ雪はありませんでした。

 

 

 

1654年(承応3年)建立、明神石造鳥居が一の鳥居だと思われます。

仙台大空襲や東北大震災の影響も受けなかったのでしょうか?

 

 

 

50mほど進み、欄干が綺麗に朱色に塗られた御神橋を渡ります。

こちらが人道参道で、左に車道があり車でさらに境内上まで上っていけるようでした。

 

 

 

石段の脇には多くの石灯籠が奉納されていて、恐らく信仰されている方が奉納されたものなのだと思われます。

 

 

 

石段を上がると国指定重要文化財の随身門(ずいしんもん)

 

 

 

 

左右に武士の恰好をした木製の隋神像が鎮座されていたのですが、連子格子とガラス窓に遮られ写真撮影は困難でした。

 

 

さらに石段を上り、左手にある手水舎で手を清めます。

この手水舎は近づくと水が流れる人感センサー式になっているのです。

水の無駄遣いにならなくてエコで合理的ですよね。

 

 

 

そして、拝殿

あれ!?奥に見える建造物は本殿か??

 

 

 

やはり奥には立派な唐門がある本殿のようです。

両側に続く透塀も見事な造形美です。

 

 

東照宮といえば拝殿本殿が一緒になっているものだと思い込んでいましたが、仙台東照宮拝殿本殿別棟となっています。しかも本殿には唐門が配置されているなんて不思議な光景です。

それと「東照宮」という名なのに、東向きではなく南向きに鎮座されているのも不思議ですよね。

 

 

本殿屋根部には、立派な千木(ちぎ)と鰹木(かつおぎ)、そして中央に徳川の家紋「三つ葉葵」がありました。

 

 

東照宮を創建したのは、仙台藩主二代目伊達忠宗(政宗の次男坊)でありますが、家康が仙台入りした際、政宗と膝を突き合わせた場所がここだったそうです。

そして、のちに家康五女・市姫との婚約関係にあったものの夭逝してしまいました。

 

外様大名でありながら、2代秀忠より一字取って忠宗(幼名:虎菊丸)としたこと、そして仙台東照宮の創建など、徳川家に対して多大なリスペクトしていたことが伺えます。

 

 

 

最後に授与所に立ち寄り、御朱印を授かることに。

 

 

 

帰宅後、オリジナル御朱印帳にファイリングしました(*^▽^*)

見開き左頁には、頂いたパンフレットを記念に保管しておこうと思います。