こんにちは、とーるです。デリンジャーから更にエアコキが続きます!

大注目の東京マルイ・M1851ネイビーです。コチラ借り物なので特別丁寧に扱ってレビューしていきたいと思います!

この銃の歴史や基本の使用方法については他の方々が散在レビューしているので、私はリボルバーシューターとしての視点から性能面や使い勝手をご紹介したいと思います。



【大きさ】

とてもスリムで長い銃です。クラウンモデルM586リボルバーと比較すると違いがよくわかります。
銃身が長いので、ガンケースによっては入らないかもしれません。愛用のS&Wハンドガンケースには入りませんでした。
と思ったら、分解したら普通に入りました。これは非常にカッコいい…

ということで続いて本格的に性能をバッチリとチェックします。かなり真面目に行きます。


【初速】

昔ギンダンエアガンに付属していた0.12g弾があったのでこれを使います。M1851ネイビーの箱にも同じ鉛色の弾が付属しています。やはりこの弾は雰囲気があって、まさにこの銃のために存在するBB弾なのではないかと感じます
初速は40~41m/s程度でした。非ライブカートの独自給弾機構によりかなり安定しています。
続いてイーグルフォースの0.15g弾で計測しました。35m/sでした。命中精度試験には精度の良いこちらの弾を使います。

発射音はかなり静かでお座敷シューターの強い味方ですね。


【トリガープル】
エアコキにしてはかなりトリガープルが軽いです。ガスブロ並みと言って良いかと思います。ここまで高品質な物を作ってくるのはさすが東京マルイです。


【命中精度試験】
弾は0.15g。驚くべき性能を発揮しました。文句なし完璧にまっすぐな弾道を描いて飛びました。

実はこの銃の給弾機構は昔の東京マルイのガスリボルバー後期型と似たシステムが採用されており、コッキング時にシリンダーから弾がリリースされてバレルに送り込まれる仕様となっています。つまりこの銃はリボルバーの致命的な欠点であるシリンダーギャップの影響を受けずに弾を撃ち出す事ができるのです。

そのため、同社エアコキSAAと比べて弾の保持位置が遠くなる分多少初速は下がるような気はしますが、弾道はリボルバーとは思えぬ完璧な精度を実現します。
 可変ホップが内蔵されており、使用する弾や狙う距離に応じた微調整が可能です。今回は借り物なのでホップ調整はしませんでした。そのため弾道は少し浮き気味となりましたが、横のブレは一切無く完全に照準通りとなりました。

銃を握った感じ重心がほぼ中央にあって、フロントヘビーでもリヤヘビーでも無く扱いやすいです。素晴らしい。


リボルバーの域を超えたエアコキ。おそらく10歳以上用のエアリボルバーとしては最高の命中精度を持っているかと思います。これならば国内最高峰のジャパンスティールチャレンジのステージを撃つことも可能だと思います。(ただし公式戦でSAA等を使っている人はいないので根本的にレギュレーションにより使えない可能性?そのあたり私はよく知りません)


【ハーフコックの注意点】
これはSAAに慣れている人ほど特に陥りやすいと思うので気をつけて欲しいです。

ハーフコック時にSAAのようなカチリとした感触がほぼ無くヌルッとしています。

SAAのように音や手の感覚だけでハーフコックを判断しようとすると「あれ?全然ハーフコックにならないぞ?」と思って引きすぎてしまい、間違ってフルコックしてしまう可能性があります。

ハーフコックに成功したかどうかは、音では無くシリンダーが回転したかどうかを目で見て判断した方が良いでしょう。


特にこのエアリボルバープロシリーズは機構上の理由からデコッキング禁止との事なので、競技等で使用する場合はこれを間違えてしまうといちいちレンジオフィシャルに空撃ちを申告しなければならず面倒なので取り扱いには注意が必要でしょう。


【バレル分割の注意】
シリンダー交換やメンテナンスでバレルを分割する場合、 ピンは画像のように完全に押し出さないとひっかかって外れません。

うまく行ったときは全く抵抗なくバレルが抜けます。少しでも引っかかりを感じる場合はピンの押し出しが足りていません。

無理に外すと壊れる恐れがありますから注意が必要です。


【スペアシリンダーは実用性皆無】
実銃のM1851の場合は黒色火薬やパーカッションキャップ、そして鉛弾をグッと押し込む操作にかなり時間がかかるため、しばしば交換用のスペアシリンダーを使ってリロードする使い方がされてきました。

しかしながら、エアソフトガンにおいてこのリロード方法は時間を浪費するため全く実用的とは言えません。もちろん様式美というものがありますのでこのリロード自体を否定はしませんが、スピードシューティング等真面目な局面でのリロードには全く向いていません。

シリンダー交換にはバレルをいちいち分解する手間がある事とピン等のパーツが薄いプラスチックなのでシリンダー交換のスピードリロードなどしたら壊れやすいと思います。

エアソフトガンの性質上ハーフコックにしてローダーでプチプチ詰めた方が圧倒的に速く安全にリロード可能です。

そもそもこの銃に実用性を求めるのはお門違いなのかもしれませんが、忖度の無い真面目な銃としての性能をレビューしております。

ただしこのシリンダーにはタナカのペガサスシステムのような複雑なメカニズムが搭載されていますから、故障の可能性を考えるとスペアシリンダーは1個くらいあっても良いのではないかと思います。

また、パーカッションキャップがキツくハマるのでおそらく1回セットしたら素手では簡単に取り外せなくなるため、パーカッションキャップ無しの状態で飾ったりする場合にも交換用シリンダーは存在意義がもちろんある事でしょう。


【まとめ】
 命中精度が高くシューティングにも全く問題無く使える性能があります。可変ホップ搭載でサバゲーでも使えるはずです。初速が低い点に目を瞑れば恐らく現行のリボルバーの中ではガスエア関係無く最も命中精度の高い最強のリボルバーだと思います。

さすがは東京マルイです。