こんにちは、とーるです。

私もスピードシューティング競技を始めたばかりの頃は知らない用語に苦労しました。今回はかなり重要な「メイクレディ」をご紹介します。

「ネクストシューター、やえやまさん」と名前をコールされたら速やかにシューターズボックス内に入りましょう。この時、まだホルスターの銃に手をかけてはいけません。

名前をコールされただけの状態では、まだ銃を手に取る事は許可されたわけではない事を覚えておいて下さい。

当然ながら、シューターズボックスに入って次の指示が来るまでは、あらかじめマガジンやカートリッジを銃にセットしておく事も厳禁ですので忘れないようにして下さい。
画像右手前の四角い枠がシューターズボックスです。その名の通りボックスになっていますね。ネクストシューターとして呼ばれたらこの中に入りましょう。基本的にはターゲット側に体を向けておいて下さい。

ボックスに入ると「メイクレディ」と呼ばれます。もしかしたら「ロードアンドメイクレディ」と呼ばれる事もあるでしょう。これが準備の合図となります。

もし「メイクレディ」のコールが無い場合は、聞き逃したりしているかもしれないので、「メイクレディしてOKですか?」等聞くのも良いでしょう。何かわからない事があったら気兼ねなくスタッフの人に訪ねて良い事になっていますので勇気を持つ必要も無く気楽に声をかけるべきです。

一番悪いのは自己判断で行動する事です。落とした銃を自分で拾うと失格になる競技もあります。必ず何かしらアクションをする前に心配な時は「拾っても良いですか?」「メイクレディしても良いですか?」「ではマガジンをロードします」等自分がこれから行う事を先に説明してからやるとトラブル無く楽しむことができるでしょう。
「メイクレディ」とコールされたら、まずはホルスターから銃を抜きます。この時、絶対に引き金に指をかけないで下さい。

特に銃がターゲットに向いていない状態、撃つ姿勢にない状態でトリガーに指を掛ける事は危険行為と見なされペナルティとなる事があります。
「メイクレディ」「ロードアンドメイクレディ」のタイミングでできる事について、以下に概要を示します。

でできること:
①銃を持ってターゲットを狙う練習をする
②マガジンやカートリッジを込める
③ホルスターに納める
※機種によってはセーフティを掛けてから納める

やってはいけない事:
マガジンやカートリッジを込めた状態で発砲する

以下に詳細を解説します。


①銃を実際にターゲットに向けて予行演習(サイティング)ができます。サイトを覗いて見え方を確認したり、実際にスタンバイポジション(両手を上げた姿勢)からホルスターの銃を抜いて本番さながらに5枚のターゲットを撃つ練習ができます。このサイティングでは銃がターゲットに向いていればトリガーを引く事はOKですが、実際の発砲は厳禁です。

※サイティングができる条件としてマガジンが銃に装填されていないことが必要です。

銃本体にガスを注入しておくようなガスガン等、弾を込めていなくとも発砲音がする銃はトリガーを引かずに狙う練習だけにして、トリガーは引かないようにしましょう。

ガスブローバックハンドガン等は、最初の1発だけスライドをコッキングして練習しても良いです。

※サイティングでホルスターに銃を納める場合は、機種によってはセフティをかけたりする必要があります。後で解説する銃の機種毎のルールに従って下さい。


①にかける時間は30秒くらいが目安です。本格的な競技になるとこのメイクレディの時間が長いと注意を受ける場合もあるそうですが、よほどわざと遅延行為でもしない限り普通にしていれば大丈夫と思います。
②サイティングが終わっていつでも撃てるなと思ったら、実際にマガジンやカートリッジを銃に込めます。ガスブローバックガンならばマガジンを挿すだけでなく、スライドをコッキングして薬室に弾を送る事もお忘れ無く。

マガジンやカートリッジにいつBB弾を込めておけば良いか気になる方がいらっしゃるかもしれません。シューターズボックスに入る前に、セフティエリアや店舗の待機部屋等で込めて置くことができます。もちろん、シューターズボックスに入ってから行っても大丈夫ですが、スムーズさを考えるとあらかじめある程度は準備して置いた方が無難です。


③は銃によって準備の仕方が多少変わりますので注意が必要です。

・セフティのついたガバメント系統のシングルアクションオンリーの銃はしっかりセフティをかけてホルスターに収納します。

・グロック等の銃はトリガーセフティが内蔵されている事が多く、その場合はセフティをかける必要はありません。コッキングした状態のままホルスターに納めます。

・USM9等のダブルアクションで撃てるブローバックガンは必ず初弾はダブルアクションでなければなりません。デコッキングレバーを使ってハンマーをダウンさせましょう。その後セフティは不要でデコッキングを確認してからセフティを解除、そのままホルスターに納めます。

・ダブルアクション可能なリボルバーや固定スライドガスガンの場合はそのままホルスターに 収納します。


以上が「メイクレディ」又は「ロードアンドメイクレディ」の基本です。解説はガスハンドガンについての物となっています。電動ガンやエアコッキングガン、ライフル等のロングガンはまた違ったルールもありますので練習会や体験会のスタッフさんに確認してみて下さい。
ということで「メイクレディ」の基本をご紹介しました。

慣れないうちは素早さなんかより安全を重視して下さい。特にサイティング時以外はに指を掛けないことを徹底して癖をつけておいて下さい。