こんにちは、とーるです。
今回はサバイバルゲーム向きのホップパッキンのお話です。
以前、 宮川ゴムの長掛け2点パッキンを使ってスピードシューティング専用の「整流2点パッキン」を作った記事を書きました。
また、その後はサバイバルゲーム向きのホップパッキンも模索し、ライブカート式リボルバーにはV型ホップ等の2点型よりもマルイ純正形状のパッキンが適しているかもしれないという事をご紹介したかと思います。
【そもそもなぜV型じゃダメ?】
圧倒的な命中精度を誇る東京マルイのガスリボルバー・パイソンがV型ホップパッキンを搭載したことから、リボルバーにはV型ホップという定説が生まれました。
しかし、ことライブカート式リボルバーに関しては相性が良いとは言えません。V型や2点型ホップパッキンの欠点として「ホップ調整がシビア」である事が言われているからです。
基本的にライブカート式リボルバーは東京マルイのガスリボルバーと違ってカートリッジのガタつきやシリンダーギャップの影響を受けやすく、ホップパッキンに対するBB弾の進入角度がいつも一定とはなりません。
カート式リボルバーはその機構上必ず躓きホップとなりますので、そもそもホップのかかりが不安定になりやすく、シビアな調整を必要とする2点パッキンとの相性が良いわけがありません。
【なぜV型神話が生まれた?】
あの東京マルイのガスリボルバーが採用している事から、リボルバーにはV型ホップが最高なのだという定説が根強く残っていますし、私自身最近まではそう信じて疑いませんでした。
エアソフトガンにおいてライブカート式リボルバーは命中精度が低いのが当たり前です。そもそもリボルバーでホップを利かせた30mクラスの射撃でダブルアクションの高い命中精度を体験する事など普通はありませんから、V型パッキンだろうが純正パッキンだろうが、リボルバーとして命中精度が良いのか悪いのかもわからないだろうというのが実際では無いかと思います。
そしてネットでよく見かけるリボルバーの射撃動画は殆ど全てがシングルアクションです。もちろんそれを悪いと言うつもりはありませんが、シングルアクションはカートリッジのガタも抑えられますから極端な話パッキンがV型だろうが純正だろうがもともと弾道が安定しやすく、パッキン形状による本当の効果を実感する事はできません。
やえやまカスタムが異様なまでにダブルアクション速射の命中精度試験にこだわる理由は、スピードシューティングでの使用に耐えるリボルバーを目指している事に加えて、やはりダブルアクションリボルバーはダブルアクションで撃てる長所を最大限生かすべきという思想から来ています。
シングルアクションもダブルアクションも大きく変わらない命中精度を持つリボルバーこそ真の意味で最強のリボルバーであると考えて性能を追求しています。
【宮川パッキン・マルイ純正ノーマル仕様】
宮川ゴム工業のノーマルパッキンを用意しました。今回はシリコン製の物を使います。
クラウンモデル純正バレルのホップ窓に合うようハサミでカットして組み込む際には、半透明のシリコン製はホップ部分を視認できるため加工しやすいという利点があります。
フッ素樹脂テープを重ねて厚みを持たせてカットした手製の押しゴム?で突き出し量を調整しています。
組み込んでは撃って確認を5~6回繰り返して、理想的な弾の伸び具合になるまで調整しました。
【命中精度試験6.5m】
今回、ホップの影響がわかりやすいようにあえていつもの5mではなく6.5mに距離を伸ばして行いました。
6.5mダブルアクション射撃で3.5~9㎝という驚異的な安定性を発揮しました。弾道もスッと伸びる感じがあります。横軸のブレは殆どありません。ホップのかかり具合の安定性に関しては縦軸のブレも殆どありませんしフライヤーも直径10㎝程度に収まっていますから申し分ない結果と言えます。
フライヤーを除けばグルーピングは5㎝以内、6.5mとしては驚異的な命中精度であり、国内最高峰のスピードシューティング競技・ジャパンスティールチャレンジの全てのステージを余裕でクリアできるポテンシャルです。
撃っていて明らかにクラウンモデル純正パッキンや2点パッキンよりも命中精度が向上している事を実感できました。元のやえやまカスタムが持つ繊細さをホップパッキンが邪魔をしないようにカスタムできたという印象です。
【整流2点パッキンに匹敵】
この高いダブルアクション安定性は元々スピードシューティングで必要な速射に耐えるよう特化させたやえやまカスタムならではの長所です。
【その他のギミック】