こんにちは、とーるです。今日はカスタムガンの画像や話題は一切ないので興味のある方だけお読みいただけましたら幸いです。

スピードシューティング競技を本格的に初めて約1年半の間、私は黙々と日々の鍛錬を重ねてきました。今回は恒例の備忘録を兼ねてレクチャーという形で誰も教えてはくれないスピードシューティング理論をブログに残したいと思います。


【銃が無くても練習はできる】
自慢ではありませんが同じくらいの期間スピードシューティングをしている人たちより私は上達速度が速いと思っています。それは基礎の習得、練習にかける時間と熱意が違うからです。

まずホルスタードロウの練習は手元に銃がなくてもシャドードロウ的な事を一日100回近く行っています。更にホルスタードロウや銃の構えだけではありません、ハンズアップの姿勢に入るまでの動作も、ただそれだけを延々と行います。ハンズアップはただ両手を挙げるものではありません、体の重心がどこにあるか等を考えて練習しなければなりません。考えながらやるのが許されるのは練習だけです。本番ではひたすら無心で体が勝手に動かなければなりません。本番になってあれこれ考えているようでは遅いです。

実は私は、競技前の数日以外はカスタムガンのゼロインや命中精度試験を除いて、銃を使った鍛錬をそんなにやっていません。しかし、いまのところは競技に出るたびに上達を実感しています。それは、普段から銃など握っておらずともイメージトレーニングや基礎の修練だけでスピードシューティングが速くなる事を理解しているからです。

中国武術の映画にもよくあると思います。ひたすらクルミを割ったり、無限に酒を瓶から瓶へうつしたり、アニメドラゴンボールZでは界王の星でバブルスくんをひたすら追いかけて強くなった孫悟空など、こんな鍛錬なんの意味があるんだよと思えるような事でも基礎の習得に繋がる事があります。


【下半身の重要性】
シューティングは足腰が強ければ必ず有利になります。ハンズアップの姿勢で静止する時も、次のターゲットを狙うために体を旋回させるときも、足腰が強くないと体がブレてしまいます。

しかし、足腰を鍛える事は一朝一夕にできる事ではないのであまり詳しくレクチャーする事はできなくて残念ですが、私が普段参考にしている中国武術などもそうですが下半身がブレずに安定している事は何をするにも本当に有利に働きます。

もしYouTube等でスピードシューティングの動画などを見る機会があったら下半身の使い方に注目してみて下さい。速い人でも足腰がブレている人はたくさんいます。しかしながら、それだと上達に限界が来るでしょう。足腰を鍛えることは必ず上達の役に立つと信じています。

特に、私が使うのは命中精度抜群の大手メーカーのガスブロではありません。命中精度に難があるうえに6発しか装填できないダブルアクションリボルバーです。極力他の要因で命中精度が下がる事は避けなければなりませんので、人一倍鍛錬を重視するのです。


【手っ取り早くうまくなるには頭】
スピードシューティングで大切なのは弾をターゲットに当てることです。しかし、体がブレてしまっては当てられるターゲットにも当たりません。

下半身の強化は重要ですがこれは一朝一夕にできることではなく、年単位で鍛えなければ実を結びません。しかし、いますぐにでも実践できる事もあります。それは「頭」です。

まずは、YouTubeで見つけたジャパンスティールチャレンジ2010のトップシューター達の様子をまとめた動画をご覧いただきたいと思うのですが。


シューター達の頭に注目してみて下さい。トップシューターは皆、ハンズアップからホルスタードロウ、初弾までの間には頭を殆ど動かしません。


頭を動かしてはいけない。これは「頭を銃のサイトに合わせて動かす」のではなく、なるべく頭を動かさずに「銃のサイトを目線の先に持ってくる」事が大切です。


スピードシューティングがなかなか上達しなくて困っている。そもそも何が重要で、何をしてはいけないのかもわからない。そんな貴方は、射撃体勢に入ったとき頭を動かしてはいませんか?気になった方はすぐにでも確認してみてください。


これはすぐにでも実践できるシューティングの重要な基礎です。


銃をホルスターからドロウして構えて狙って撃つ。その間、頭は絶対に動かしてはいけないのです。頭が動いてしまっては、それはもはや揺れた船の上でターゲットを狙っているような物です。なぜわざわざそのような難しい撃ち方をするのか。頭を動かすのは今すぐやめましょう。


私は、ハンズアップの姿勢から頭を動かさないように反復横飛びする事を練習メニューに取り入れています。それくらい、スピードシューティングにおいて頭と下半身は重要です。


イメージとしては、首にギプスがはめられて自由に動かせないような感覚を持つ事です。


正直、手ブレしないダブルアクションの引き金の引き方、例えばコインをバレルに載せて撃ったりする有名な方法ですが、それを練習するくらいならまず頭を動かさない鍛錬に時間をかけるほうが遥かに効果があると思っています。もちろんそれは、カスタムガンを作る過程で延々と行った命中精度試験で勝手にダブルアクション速射が上手くなった私だから言える事かもしれませんが…



ということで今回は以上です。 退屈な内容かもしれませんが、スピードシューティングで真面目に基礎をレクチャーしている人、理解して行っている人はネットを見渡す限り殆どいません。


エアソフトガンは反動もないため、実銃の理論もあまり参考にはならない事もあります。

※もちろん通ずるところはありますのですべてが違うとは言いません。


エアガンシューティングの上達のための理論を誰も教えてくれない、誰も理解していないからこそ、私は武術など他のジャンルのスペシャリストの動画等から体の使い方を学んでシューティング理論の完成を目指しています。