こんにちは、とーるです。

今日は競技用リボルバーで使いやすいドットサイトを紹介します。

以前、シグザウエルのロメオ5やコクサイのシャノンをご紹介しましたが、とても高性能な反面、何万円もする高額商品だったり絶版品だったりでどうしても「絶対オススメ!」とまでは書けない代物でした。


【ベクターオプティクス】
今回紹介するのは「ベクターオプティクス・センチュリオン」です。価格は一万円台前半といったところで、さすがに激安とは言えませんけれどもメーカー品の高性能なドットサイトとして考えると比較的安価な部類でしょう。

これは、スピードシューティングで使いやすいチューブ型のドットサイトです。対物レンズ径30mmという大変丁度良いサイズ感となっていますから、ロメオ5より見やすくシャノンより取り回しが良いと感じます。

チューブ型かつレンズ径もそこそこある事で素早いサイティングによる初弾の早さとドットを見失いにくい速射性能を両立します。


【マウント交換】
ハンドガンに使いやすい付属のローマウントを取り付けてあります。ライフル等の長物ならば構えやすいハイマウントがオススメ。

どちらのマウントも付属していますから、追加で買い足す必要はありません。


【視認性】
八段階の輝度調整が可能でとても見やすいと思います。にじみなども無く、ロメオ5と同等の曇りのない透明な視界であり、レンズ径のおかげで視野の広さも確保されます。

最高輝度が以前ご紹介したロメオ5やシャノンより弱い気はしますが、屋内のスピードシューティング競技の使用ならば全く問題ありません。最高輝度で使えばむしろ明るすぎるくらいでしょう。


【ロメオ5との比較】
シグザウエル・ロメオ5との比較です。若干高さがありますが、実際に手に取ってみてもさほど気にならない違いです。

デザイン的にはスタイリッシュなロメオ5に比べてややクラシカルな見た目かも。
ドットサイトそのものの大きさはさほど変わらない気がする一方、レンズ径は10mm大きくなるだけでスピードシューティングの使い勝手はガラリと変わります。


【重さ】
本体重量は167gでした。ロメオ5が約130g、シャノンは約190gですから、両者の中間と言えるでしょう。


【リボルバーへの装着】
やえやまカスタム・マッチ仕様に取り付けました。色合いが合っていますので違和感は無いですね。このデザインは気に入りました。
 ちなみにロメオ5とシャノンがこのような見た目です。センチュリオンは自然な雰囲気がとても良いと感じます。


【射撃試験】
ゼロイン後に実射試験を行いました。今回は距離を変えて2回実施しています。


【5メートル】
まずは5mのダブルアクション速射。いつも通りの高い命中精度を発揮。概ね直径5㎝円に収まっています。自分がカスタムしておきながら言うのも変ですが、さすがやえやまカスタムです。


【6.5メートル】
さて、最近初心者向けのPPS競技を卒業?したので、今回からはより難易度の高い国内最高峰のスピードシューティング競技「ジャパンスティールチャレンジ・JSC」を想定した6.5メートル射撃試験(左)も導入してみました。
結果は、殆どすべてが直径8㎝以内に命中するという大変素晴らしい結果となりました。

つい先日、赤羽のシューティングレンジで6m先の10㎝フォーリングプレートを6発全弾命中させる動画を記事にしたのですが、今回の試験結果から言えば当たって当然と言えます。


【命中精度試験・総評】
JSCにおいて最も遠く小さなターゲットは6.5m先の12.5㎝プレートです。同じ距離をダブルアクション速射で手ブレをものともせず8㎝以内のグルーピングを実現するやえやまカスタムならば、余裕でステージをクリアできる性能があることがわかります。
また、JSCにおいて最も小さなターゲットは直径8㎝の円形プレートで4.2mの距離に配置されますので、これもかなり余裕で当てる事ができると言えますね。
※あくまで銃の性能だけを考慮した場合です

リボルバーのダブルアクション速射では、手ブレに加えてシリンダーの回転精度も重要な要素となります。特にライブカート式ではなおさらです。

そのようなハンデを抱えながらこれだけの安定性を実現するのですから、やえやまカスタムリボルバーはまさに最高峰のライブカート式スピードシューティングリボルバーと言って過言では無いでしょう。


【最後に】
話は反れましたが、「ベクターオプティクス・センチュリオン」ドットサイト。視界もクリアでレンズ径が大きいためドットが見つけやすく、まさにスピードシューティング向きの高性能かつ安価なオススメのドットサイトです。

リボルバーにドットサイトを載せてスピードシューティングをしようと考えている方は一考の余地ありと思います。