こんにちは、とーるです。

私はライブカート式のリボルバーでスピードシューティングをしています。そのうえで、例えオートマチックのブローバックガンが相手でも勝負できるようになる事を目標の1つとしていますが並大抵の事ではありません。

やった方が良いと言うよりも、これをしてはいけないと考えている事を踏まえて重要な心構えを幾つかご紹介します。

記事にする一番の目的としては自分自身の備忘録としてなのですが、世の中にはまだまだリボルバーで競技射撃をしたいと考えている方がたくさんいるかもしれません。そこで、おこがましいながらモチベーションを維持するためにもレクチャー記事という形で書きたいと思います。


【リボルバーの現実を忘れない事】
YouTube等を見ると、まるで当たり前のようにオートマチックより速く華麗にステージをクリアしていくリボルバーシューターが数多くいらっしゃいます。

まず言いたいこと、初心者はその光景をイメージして競技に臨むのだけは絶対にやめなさいと言うことです。

あなたがリボルバー初心者であるかぎり、ライブカート式のリボルバーで華麗に素早くミス無くステージをクリアするのは不可能です。絶対にです。



【遅い人ほど絶対に成長する】

貴方の得意なことを想像してみて下さい。仕事でも日常の趣味でもゲームでもドライブでもなんでも良いです。草刈りが得意。人と接することが得意。子供をあやすのが得意。一人でいても飽きない。昼寝が特技だって全然かまいません。


次に、初心者の他人が貴方の得意なそれを真似して、素早くうまくやろうとカッコつけて失敗している姿を想像してみて下さい。「そんな力まずにやればいいよ」そう言いたくなるのでは無いでしょうか。


銃を撃つという非現実のせいで、見えなくなってしまう大切な事柄でもあります。

まだまだ初心者に毛の生えた程度の私ですが、私自身がそうでした。何年も前、最初の頃の私は今とはとても比べられないくらい遅かったです。

そんな私が言いたいこと、カッコつけようと無理してフォームを崩すくらいなら、遅くてもいいから1発1発フォームを崩さず丁寧に撃つ事を心がけて下さい。


それをひたすら続けていけば、急に速く撃てるようになる瞬間がやってきます。その時になって初めて、トップシューターやお店のスタッフが言っていた「最初は遅くていい」の意味がよく理解できるようになります。


我慢と努力がスピードシューティングの基本です。 シューティングは武道に通ずる物があります。

確かにカッコつけて撃ってたまたま1ストリングス撃つのは出来ることもあるでしょう、もしかしたらYouTubeの華麗な動画はたまたま成功した1回を投稿しているだけの可能性もあります。


でも、たいていの早撃ち競技は1つのステージを何ストリングスも撃ちます。1回のたまたまと、4回の失敗では、好タイムを維持し続けるのは不可能です。



「常に遅く撃ちなさい、遅く撃ちつづけなさい。そうすれば、ただ遅く撃っているだけなのに、よくそんなに速く撃てるなぁと言われるようになります」




【弾数の不利】

リボルバーはそもそも、5~6発、多くても10発程度の装弾数しかありません。

オーソドックスな6連発リボルバーでは、たいていのスピードシューティングにおいて2発弾を外したらそこで終わりです。リロードというリカバリー作業に数秒を費やしてしまいます。

リロードしたらそのストリングスは終わりです。いや、出場者にとってその日の競技そのものが終わりです。それまでの頑張りが弾切れによっていとも簡単に崩れ去る恐怖。それがリボルバーです。

だから遅く撃ちなさい。


【命中精度が低い】
ライブカート式のリボルバーはたいていの機種がろくに当たらないものです。なんなら弾数も少ないですし、たくさんスピードローダーをひっさげてもようやく24~30発。オートマチックエアガンの1マガジン分がやっとです。

そんなハンデを自ら背負って参加しているのだからこそ、1発の重みをよく理解すべきでしょう。

銃自体に命中精度を不安定にさせるランダム要素が含まれている分だけ外的要因を、主に射手のミス、手ブレ、フォームの崩れ、サイティング不足などを無くす事が大切です。外的要因を徹底的に排除し純粋に銃の性能を100%引き出さなければ、速く撃つことは不可能です。


そのためにも「リボルバーは遅く撃ちなさい」



【さいごに】
私自身が正直まだまだ初心者です。このようなレクチャーなどを行う資格は到底無いであろう低いレベルの者です。

しかし、リボルバーが好きだからこそ、リボルバーにみんなが興味を持って欲しいからこそ、そして何より自分自身が忘れないためにも、大事だと思ったことを包み隠さず書きました。


この記事が誰かの役に立てれば幸いです。すべてはリボルバーでスピードシューティングをしたいという夢のために。