こんにちは、とーるです。

クラウンモデルのガスリボルバーに10歳以上用のシリンダーとバレルを組み込んでフルサイズライブカートリッジ仕様にする定番カスタムが大変人気です。

【初速低下の問題】
東京マルイの先込めカートリッジを使用すれば命中精度が上がるため、やえやまカスタムのスピードシューティング仕様では非常に重宝しています。

やはりこの命中精度はサバゲーでも魅力的で、ぜひ使いたいところなのですが、初速が著しく下がるという欠点があります。

元々クラウンモデルの純正カートリッジや別売のオーセンティックカートリッジで70m/s出せたところが、東京マルイのカートリッジを使うと50m/s以下まで落ち込んでしまうので、特に10歳以上用相当のホップが搭載された10禁バレルでは少しターゲットが離れるともう使い物になりません。

BB弾を軽量な0.15gにして多少距離を稼ぐ手段もありますが、遠距離の精度に関しては0.2g弾を使う場合の安定性には到底かないません。

 【初速アップの方法】
今回は、少しでも射程距離を伸ばすためのカスタムをご紹介します。
まずはバレルを分解しましょう。バレルの分解については過去のやえやまカスタムの記事を参照してさい。
中のスプリングを無理やり伸ばします。

これはフォーシングコーンに力を加えてシリンダーに密着させるためのスプリングなのですが、ここが発射時にガス圧で動いてしまいガス圧が逃げるため初速が下がる原因となります。特に東京マルイのカートリッジは純正カートリッジより短いため影響を強く受けるのです。

元々このバレルが搭載されているエアコッキング式リボルバーはパワーが少ないのでフォーシングコーンを押し返すほどの影響は無いのですが、ガスリボルバーに移植するとパワーの差があるため大きく影響してしまいます。

なんとフォーシングコーンが原因で起きる初速低下の対策に必要な作業はこれだけです。

【おまけ・アウターバレルのガタとり】
ちなみにクラウンモデルのM19系リボルバーの命中精度を少しでも上げたい人は、アウターバレルのこの部分にテープを貼ることでお手軽にガタつきを無くし、タイトで高い剛性が得られるのでオススメです。

【初速計測】
ガスタンクをドライヤーでよくあたためてから初速を計測します。
なんと、東京マルイのカートリッジで64m/sの高初速を実現しました。

もちろん充分にタンクをあたためているとはいえ、元の性能ではどれだけ頑張ってドライヤーを当てても57m/sが限界でしたので効果てきめんでしょう。

初速アップにより本来のホップ性能も発揮されます。ズバッとまっすぐホップが効いて着弾する様は見違えるようです。 

冷えによる初速低下については何度かリロードして撃って57m/sまで落ちる程度でした。
ちなみにCO2の外部ソースと比べた場合、リキッドチャージガスは温度次第では圧力がレギュレーターを介して減圧したCO2の圧力を超える事がありますので、ポテンシャルはリキッドチャージの方が高いと言えます。この性能なら屋外でも暑い時期なら使えるかな?


【デメリット】

何かを得ると言うことは何かを失うということ。実はこのカスタム、良いことばかりでは無くデメリットもあります。トリガープルが重たくなるのです。

59%のハンマースプリング搭載で1.4kgという驚異のトリガープルを誇るやえやまカスタムですが、フォーシングコーンを強くした事で1.8kgまで重たくなってしまいました。

これは59%スプリングだから許容範囲に収まっている感じもします。もし純正スプリング仕様のままだったら、本カスタムによってトリガープルが重たく使いにくくなると思われます。

特に最初の引きがキツくなっていますので、屋内サバゲーや屋外のCQBフィールドならば、レスポンスや速射性能を考えてこのカスタムをしないという選択肢も充分にあるでしょう。

また、当然ながらフォーシングコーンの可動をオミットしたやえやまカスタムのマッチ専用カスタムが採用するフッ素樹脂テープを使った「フォーシングコーン気密システム」仕様でも使えない方法なので注意が必要です。

本カスタムを採用する場合は用途と最低限必要な性能とのバランスを考えて、デメリットをよく理解したうえで行う事を推奨します。


【59%スプリングを是非お試し下さい】
なんだか露骨な宣伝になってしまって恐縮ではありますが、現在フリマサイトにてやえやまカスタム渾身の傑作「59%スプリング」を出品しておりますので是非ご購入を検討してみてはいかがでしょう。
スピードシューティング用のカスタムにも特にオススメの逸品です。