こんにちは、とーるです。

競技で使用している「やえやまカスタムM586・マッチカスタム」は最高精度を出せる愛用のリボルバーです。

しかし最近、スピードシューティングの実力が上がれば上がるほど気になるようになってしまった事が。

それは、ちょっとの手ブレで命中精度が落ちる現象です。

【手ブレの原因】
やえやまカスタムM586マッチカスタムの重量は、光学サイト込みで約550gです。実はこれでは銃が軽すぎるため、素早くなりすぎた銃の振り回しやダブルアクションのレスポンスに耐えきれずバレルが微妙にブレてサイトのドットが揺れて着弾がズレてしまうのです。

もちろん私の射撃技術がまだ完全ではない事もありますが、明らかに手ブレの影響を受けてしまって本来なら簡単に当てられるターゲットを外す現象が、上達するにつれて隠しきれなくなってきました。


【トリガーフィーリングは良いのに】 
実は、軽量故に起こる手ブレが酷い事に気がついたきっかけが現在取り組んでいる徹底検証シリーズです。

今後性能計測を控えている伝説の競技用ガスリボルバー「コクサイ・スピードコンプ」の試射をしたところ、この機種があまりに手ブレ無く撃ちやすい事に気がついて強く疑問を感じたのです。

なぜかというと、実は今やトリガープルもトリガーフィーリングも度重なる改造の末に「やえやまカスタムM586・マッチカスタム」のほうが明らかに「スピードコンプ」より上になっているからです。

トリガーフィーリングが最高レベルに良い銃なのに、それでも手ブレがある。この理由こそ、先述の通り銃の重さにあったのです。

【コクサイは640gもあった】
コクサイのスピードコンプの優れた点が640g(光学サイト込み)という絶妙な重量でした。

手ブレを抑制できる最低限のほどよい重量があり、それでいて重たすぎない。だからスピードコンプは速射の命中精度が高いのです。

やえやまカスタムの重量が550gであるのに対してスピードコンプは640gの重量。

もしかしたらグリップの形状の差も 安定性に一役買っているのかもしれませんが、明らかにこの90gの重量差が手ブレに大きく関与しており、重たくすればそれを抑制できると考えました。

【ウエイトを仕込む】
重量アップのウエイトとして使えそうだったのが釣具の重りです。幾つか買ってみたのですが、特に柔らかくカットして使える板重りに注目しました。
テープ状の板重りは、ハサミで簡単にカットして折ったり曲げたりして加工する事ができます。
とにかくグリップの隙間に重りを詰めました。
純正のグリップウエイトにも多少の隙間があるので、そこに板重りを巻き付けました。いちおうグリップが浮かないように、正常に取り付けできる程度に留めます。
最終的に634gまで増量!これでスピードコンプに匹敵する丁度良い重量が手に入りました。

今後、ガスリボルバーのスピードシューティング適性を徹底検証するシリーズでは、この重量アップした新型やえやまカスタムを使用する予定です。

さて、私が実際に競技で愛用するマッチカスタムは東京マルイのパイソンやコクサイのスピードコンプのような最強クラスの競技銃に対しどのような勝負を繰り広げる事ができるのか、今からとても楽しみでなりません。