こんにちは、とーるです。

昨日はATPFに久しぶりに参加して、5メートル先の12.5㎝ターゲットの恐ろしさを存分に味わった次第でした。ついPPSと同じ感覚で撃ってしまった。本当に、遠い的は丁寧に狙いましょう。

ということで早速測定結果をご覧下さい。6挺目の今回は「M586・やえやまカスタム・フリマ出品仕様」です!


【トリガープル性能】
トリガープル平均は驚異の1.29㎏でした。フォーシングコーンがエアリボルバーのシステムを利用しているため、非常に軽快でメリハリあるシリンダーの挙動です。

59%ハンマースプリングの効果が発揮されています。


【初速性能】
平均初速49.57m/sは、東京マルイの先込めエアリボルバー用プラスチックカートリッジによる結果です。

純正オーセンティックカートリッジと比べると10m/sほど下がる事になります。


【命中精度】
 M586フリマ出品仕様の命中精度はとても良いと思います。全てが10㎝円内に命中し、概ね狙った位置に着弾します。ダブルアクションに関しては、中心への着弾が二発もありました。

クラウンモデルの10禁ノーマルホップの精度は、意外にも悪くありません。


【ダブルアクション】
ダブルアクションは全6機種中最高のグルーピングを実現。縦4.6×横6.6㎝という、非常に安定した命中精度となりました。


【シングルアクション】
シングルアクションは更に驚異的な命中精度を発揮。縦4.5×横3.1㎝は、もはや精密射撃競技のAPSのターゲットに安定して命中する精度です。


【評価】
M586の評価は【S+】これまでで最高の成績でした。軽いトリガープル、高い命中精度が大きく評価を上げています。

一方、初速が低い事により最終的な評価は計算値よりもワンランク分の下方修正が加えられています。

【順位表】
総合得点「68点」は2位に8点もの差をつける納得のトップ成績。初速性能こそ下から2番目の成績ですが、それ以外の項目は圧倒的でした。


【やえやまの評価】
トリガープル:
10禁フォーシングコーンの短所を軽減して、メリハリある回転機構という長所を伸ばすカスタムのおかげでかなり軽快なトリガープルになっています。

10禁フォーシングコーンの回転機構の欠点として、最初の引きでシリンダーが回転しその後更に力を入れると撃発するというメリハリがありすぎる2段階の動作が、逆に素早いダブルアクション時は引っかかりを感じて邪魔になってしまうという事が挙げられます。

しかし、特注品の59%スプリングと10禁フォーシングコーンの相性がとても良いため、その欠点をあまり感じさせないフィーリングを実現しています。

ノーマルスプリングではけっこう力を入れてガチガチとシリンダーを回すイメージがありますが、59%スプリングを使うと軽く触れただけで回転動作に移行してくれるため、欠点はかなり軽減され滑らかで手ブレが最小限になります。

実はトリガープルの数値上だけを見ると、専用の気密システムを搭載した競技仕様のフラグシップモデルやマッチカスタムよりも軽くなっています。


数値では分からない部分、つまり人間の体感するトリガーフィーリングに関してはマッチカスタムに劣りますが、前後運動するフォーシングコーンの慣性力を利用している分、必要なトリガープルは軽くなるわけです。

初速:
正直少し物足りないかもしれませんが、スピードシューティングで使う最低限の数値は確保できています。 いくら初速が高いと有利と言っても的に当たらなければ意味が無く、そう言う意味では命中精度の方が遥かに重要だと考えられますので先込めカートリッジを使う事が最善と思います。

もしサバゲー等で使うなら純正カートリッジが良いかもしれません。
命中精度:
ホップパッキン無改造でも、インナーバレルの加工やシリンダー回転軸の調整、カートリッジの変更だけでここまでの精度が出せます。

クラウンモデルのリボルバーにおいて、ホップパッキンの存在は実はネット等で酷く噂されているほどそこまで命中精度を悪化させる要因では無く、特に変更しなくても実用上は差し支え無い精度を有していることを証明できたのかなと思います。


 【総評】
もはや評価するまでもなくスピードシューティングに適正があることは数値から一目瞭然かと思います。

スピードシューティングで確実にターゲットに命中させるため初速を犠牲に命中精度を高めていますが、この機種はホップパッキン搭載モデルのためある程度の飛距離も出せる事からサバイバルゲームでの使用も可能です。

東京マルイのカートリッジだけでも10~15メートル先の25㎝ターゲットに充分命中させられます。また、オーセンティックカートリッジを使えば初速も飛距離も更に上がります。相手の距離によってカートリッジを使い分けるなんて運用も面白いかもしれません。

また、距離によって狙いを変えられる2段階フロントサイトに加えて通常より嵩上げしたリヤサイトを装備しているため、ガスリボルバーの下に着弾しやすい短所を克服しているので、かなり使いやすいはずです。


最後に宣伝になりますが、この素晴らしいリボルバーに興味がある方は是非、フリマ出品していますのでご購入を検討してみてください。「やえやまカスタム」で検索すれば出てくるかと思います。


【次回予告】
コクサイのM629マウンテンリボルバーの、世にも珍しいXカートリッジ改造仕様が登場です。お楽しみに!



【結果まとめ】