こんにちは、とーるです。

ガスリボルバーのスピードシューティング適正を検証するシリーズ。

早くも4挺目となりました今回は【コルトパイソン・やえやまカスタム】です。計測も手慣れてきました。



【トリガープル】

コルトパイソン・やえやまカスタム、トリガープルの平均は2.27㎏でした。特にトリガープルを変えるカスタムはしていません。


【初速性能】
初速値の平均は64.78m/s。クラウンパイソン用オーセンティックカートリッジの高い初速が魅力です。

ダブルアクションで何度測定しても64m/s台に収まりましたので、非常に安定していると言えます。これは、シリンダーストップに対し繊細な削り加工を行い、ダブルアクション時に常に同じ位置で撃発されるように調整した成果と考えられます。


【命中精度】
ダブルアクションの精度は比較的安定していると言えます。

無加工の10歳以上用ホップではありますが、かなり効きが良く浮き上がってしまいました。そのせいで1発ターゲットを外していますが、 サイトを少し下に調整する事で全弾がターゲットに命中するようになるはずです。

【ダブルアクション】
ダブルアクションのグルーピングは縦6.3㎝、横9.0㎝でした。サイトをもう少し調整すれば10㎝ターゲットへの安定したヒットも目指せます。

【シングルアクション】
シングルアクションはダブルアクションよりも明らかに安定しています。グルーピングは縦5.7㎝、横4.5㎝でした。

【評価】
全ての項目において評価【A】と安定した結果になりました。非常にバランスが良いリボルバーです。

【比較】
 4機種中2位の総合得点56点をマークしました。1位のM29やえやまカスタムより4点低い結果です。



【やえやまの評価】

 トリガープル:
2.2㎏台の軽いトリガープルが魅力です。前回のM29と違うのは、引き切りも比較的軽めである点です。そのため、ダブルアクション時の手ブレが少なくて済みます。一方、同社のS&W系と違って、撃発までのストロークが長くタイミングが掴みにくいため、慣れるのに時間を要する可能性もあります。

しかし、ライブカート特有のシリンダーがガチガチ動いて撃発されるような感覚では無く、ヌルッと回ってシャキッと撃発される感覚は、他社製品には無い物です。タナカのペガサスリボルバーのパイソンの方が近いかもしれませんが、さすがにあそこまでの重厚感はありません。

初速性能:
オーセンティックカートリッジを使用すると60m/sを超える高めの初速が出せます。特筆すべきはその数値の安定性で、外部ソースにて、一瞬計測器の故障かと思ったほど初速が変わらず安定しています。

初速の安定性はスピードシューティングにおいてかなり重要な要素の1つです。


命中精度:
実はクラウンパイソンにおいては東京マルイのエアリボルバー用カートリッジもオーセンティックカートリッジも命中精度にさほど大きな違いは出ません。

強いて言えばフライヤーの発生確率が下がる程度で、 同じクラウンのガスリボルバーS&W系ほどの劇的な命中精度の差は出ないのが実際です。

そのため、あまり精密な射撃が求められていないのであれば初速が10m/s以上高く出せるオーセンティックカートリッジの使用をオススメします。特に飛距離も重要な要素となるサバイバルゲームにおいては強みになるでしょう。


【総評】
思った以上に優秀だと感じました。この機種は10歳以上用ホップを無加工のまま搭載していますがホップ性能が高いため、スピードシューティングだけでなく飛距離が必要なサバイバルゲームにも使いやすそうに感じます。

エジェクターの作動する現状の市販品唯一のライブカート式リボルバーであり、人気アニメシティーハンターの再現にもうってつけです。

注意点としては、オーセンティックカートリッジに完全にフィットするスピードローダーが無い事です。いちおうクラウンエアリボルバー専用スピードローダーの44マグナム用が、なんとか使えるかなと言ったところ。

スピードシューティングでは少なくともリロード時には東京マルイプラカートリッジを使った方が良いかもしれません。

【次回予告】
コクサイM19・4インチ・初期型を予定しています。ついにクラウンモデル以外のガスリボルバーが登場です。お楽しみに!


【結果まとめ】