こんにちは、とーるです。

ガスリボルバーのスピードシューティング適正を比較するシリーズ。今回は機種紹介です。

早速エントリーを見ていきましょう。


【M19やえやまカスタム・初期型】
ルパン三世の人気キャラクター「次元大介」の愛銃をイメージしたカスタムガンです。

クラウンモデルのガスリボルバーとエアリボルバーをニコイチする定番のカスタムに加えて、スピードシューティング向きに特別なカスタムを施した「やえやまカスタム」。 その中でもこれはカスタム研究の最初期に作成した試作モデルの一つです。

純正10禁ホップをV型に加工し飛距離と命中精度の両立を目指しました。カートリッジは純正オーセンティックカートの弾頭を塗装したものです。オーセンティックカートは高初速の後込めカートリッジです。

最初期のモデルではありますが、フォーシングコーンの加工、フッ素樹脂テープによる気密システム、59%スプリングの組み込み等、最新カスタムの技術を一部採用した改修モデルです。

やえやまカスタムにおけるフォーシングコーン気密システムは、メンテナンスはかなり大変になりますが、クラウンモデルのガスリボルバーに10禁バレルとシリンダーを移植した場合に起きるトリガープルの悪化が一切無くなるという利点があります。


【M29やえやまカスタム】
コチラも最初期に作成したやえやまカスタムの改修品です。映画ダーティハリーの主人公「ハリーキャラハン」をイメージして暗めに塗装を追加したグリップを使用しています。実はフレームの塗装もこだわっていて、ブルースチールやブラックスチール、トップコート等、色合いの異なる塗料を幾層にも重ねています。

M19やえやまカスタムと同様、ガスルートに6㎜耐圧チューブを用いて耐久性を高めています。

最新機種であるM586マッチカスタムの「清流2点保持ホップ」とは異なり、突き出し量が多めになっている初期の「試作2点ホップ」を搭載。

フォーシングコーンは気密システムを追加して改修。ただしスプリングは純正なので多少の重さはありますが、M29のトリガープル自体がもともと軽快なのでさほど気になりません。

6インチバレルの取り回しは短銃心モデルに比べて劣りますが命中精度を高めてくれます。カートリッジはクラウン純正オーセンティックカートを使用します。


【コルトパイソン・やえやまカスタム】
クラウンモデルのコルトパイソンをやえやまカスタム化したモデルです。シリンダーストップを丁寧に加工して回転精度を高めています。

グリップに切り込みを入れてスピードローダーとの相性を高めた実戦向けモデルです。

見た目にもこだわっており、コルトっぽいブルーイング風の塗装を施しています。


実はクラウンモデルのパイソンに関してはM19等と異なり東京マルイのエアリボルバー用カートとの相性が抜群で、命中精度を高めつつ初速低下も最小限となる利点があるのですが…


実は、本当は今回の計測も東京マルイのカートを使用予定でしたが、重厚感のある純正オーセンティックカートの方が個人的に好きなのであえてオーセンティックカートで測定に臨む予定です。


【コクサイ・M19最初期型】
やえやまカスタムの紹介が続きましたが、ついに伝説のリボルバーメーカー「コクサイ」が登場です。 

鏡面仕上げの光沢。各所タイトな高い動作精度と重厚感。昔のモデルガンメーカーならではの品質です。

このM19は最初期のモデルなのでノンホップ仕様ですが、だからこそ使えるフルサイズリアルカートリッジが魅力です。果たしてどれほどの性能があるのか、お楽しみに。


【M586やえやまカスタム・フリマ出品仕様】

現在フリマサイトにて出品している物と殆ど同じカスタムの仕様です。

純正10禁ホップのままなのが最大の特徴で、屋内サバゲーで活躍できるように15~20メートル程度の有効射程(25センチ円形ターゲットにて)を目指して作成しています。

東京マルイのエアリボルバー用プラカートを使用、初速性能を犠牲とする代わりに高い命中精度を得ています。


更にバレルの精度を向上させる加工によって高い安定性があり、15メートル先のマンターゲットをダブルアクションでほぼ外さない命中精度を持ちます。

リヤサイトを高く加工する事でリボルバー型エアガン 特有の下に着弾する仕様を改善。手軽なグリップ交換が可能なように内部ネジを除去。サムピースの削り加工によってスピードローダーを使いやすくしたりと、箱出しで使いにくかった気になる部分の多くを改善しています。

もちろん59%スプリングを採用していますので市販のガスリボルバーとは一線を画する圧倒的なトリガープルの軽さとなっています。つまり速射性能抜群。


【コクサイ・M629マウンテンリボルバー・Xカート仕様】
コクサイのM629マウンテンリボルバーという機種を、なんとXカート仕様に改造したモデルです。

私がカスタムした品ではありませんので詳細は不明ですが、本来は後期型カートリッジを使うM629マウンテンリボルバーをフルサイズリアルカートリッジ仕様にするためシリンダーのインサートを電動ドリルか何かで筒抜け加工にした物だと思います。

カートリッジはマルシン工業のコルトSAA専用の45ロングコルトXカートリッジを使用可能です。Xカートはコクサイの純正カートリッジに比べて手に入りやすいのが利点です。

後期型特有のホップ機構・スナイピングシステムが搭載されています。純正のスナイピングシステムはホップが強く効きすぎるため加工して弱めてあるようです。


【 東京マルイ・コルトパイソン6インチ・NEWバージョン】
ライブカートリッジ式ではありませんが、圧倒的命中精度を誇る最強レベルのリボルバーということで今回使用予定です。

もはや有名すぎて説明不要の品だと思います。廃盤が悔やまれる傑作リボルバーです。


【やえやまカスタム・M586フラグシップモデル・フリマ出品仕様】
光学サイト搭載仕様のマッチカスタムが登場です。

このモデルは普段のスピードシューティング競技においてメインで使用している「やえやまカスタム・マッチカスタム」と殆ど同じカスタムを施したフリマサイト出品仕様です。

普段の競技ではスペアガンとして控えている品物になります。

あくまで控え、スペアの銃ではありますが、やえやまカスタムの集大成とも言えるマッチで勝つことを目的として完成させた高品質リボルバーですから、かなり高い性能を発揮してくれる期待があります。

ホップゴムが入っていないノンホップ仕様となっています。



【東京マルイ・コルトパイソン・ライブカート仕様】
東京マルイのコルトパイソン4インチをベースに、レインボーラグーン(C-Tech)ライブカートリッジを使用できるようにカスタムした品。

木グリ風の樹脂グリップを取り付けて、シティハンターの「冴羽獠」っぽくしてあります。

キャロムショットのアキュラシーカートも所有していますが、 それだとノーマルと変わらない発射機構になってしまいますのであえてレインボーラグーンカートリッジを使います。

この銃は今から17年ほど前に、故郷の模型屋さんで購入した人生初めてのガスリボルバーです。想い出の品です。


【コクサイ・スピードコンプ・初期型シリンダー仕様】
リボルバーのトップシューターなど数多くの選手がカスタムベースとして愛用する伝説のガスリボルバー。これはその5インチモデルです。

高精度のノンホップバレルと初期型シリンダーを使ったカスタムが施された本品は非常に実用的な競技用リボルバーです。

特筆すべきはその優れたトリガープル性能でしょう、ただでさえ精度の高いコクサイが更に厳選されたパーツを採用した傑作リボルバーです。


【やえやまカスタム・M586マッチカスタム・アイアンサイト仕様】
私が普段の競技でメイン使用しているリボルバーです。

 アイアンサイトの機種を使いたい場合に使用します。フォーシングコーンをぎりぎりまで削り加工してトリガーフィーリングを高めつつ、シリンダーの回転をぎりぎり歯切れ良く止める事ができる精密さを備えています。もちろん59%スプリングを搭載しています。

コクサイのスピードコンプに匹敵、いやそれをも上回る軽いトリガーフィーリングを有している品です。


【やえやまカスタム・M586マッチカスタム・光学サイト仕様】
やえやまカスタム・マッチカスタムをベースとした光学サイト専用品です。マウントレイルがズレないように接着装備しているため、安定性抜群です。

純正のピョコピョコ動くインナーバレルをオミットし、アウターに接着固定しています。そのためダブルアクション速射の安定性や命中精度が抜群です。

手作業による精密加工の「清流2点保持ホップ」を搭載。このホップは飛距離を伸ばす目的ではなく、BB弾の弾道を矯正する効果を狙って僅かな縦回転を与えるメカニズムです。

先ほどのアイアンサイト仕様も含めて、マッチカスタムには必ずこの清流2点保持ホップを採用しており、ノンホップよりも精度が上がる傾向を見いだしています。

ちなみにフリマサイト出品仕様である「フラグシップモデル」には加工の手間の関係上清流2点保持ホップを搭載していません。しかしながら、その差は僅かなダブルアクション安定性の違いに留まっており、さほど大きく性能を左右する要素ではありません。

「フラグシップモデル」と「マッチカスタム」一番の違いは各部のパーツを厳選しているかどうかにあります。

やえやまカスタム・マッチカスタムの2機種は各パーツを他のより高い精度を持つ個体から厳選移植した物です。

それらパーツは、ハンマー、バレル、放出口、シリンダーストップ、果てはそれらに使用されるガイドピンやネジ、スプリングに至るまで、1種類毎に厳選し噛み合わせまでをも吟味した物です。


ここまでやって性能が低いわけが無い、自分専用の自慢のリボルバーです。




【さいごに】
ということで機種が出揃いました。次回から本格的に性能を見ていきたいと思います。