こんにちは、とーるです。


今回は私が考えた物ではないので恐縮ですが。


クラウンモデル製のエアコッキングライフルU10シニアやU10ジュニアの命中精度をアップさせる、純正ケースレスチャンバーの改造品「ニコイチチャンバー」の作り方を紹介させていただきます。


 
クラウンモデルのU10ライフルというのは非常に長い歴史を持つ製品で、かつてはSS9000とかスーパー9とか呼ばれていたエアコッキング式のライフル型エアソフトガンの末裔です。
 

 


ライブカートリッジ式のモデルにケースレスチャンバーを組み込む事で、実用的なライフルとしてサバゲー等で使うことが出来るのですが、この機種には致命的な欠点があります。
実は、ライブカートリッジ方式とケースレス方式を共存させるためにガスリボルバー等と同じ躓きホップになってしまっています。そのためU10ライフルの命中精度には限界があるのです。
U10のケースレスチャンバーは、画像左のようにチャンバー内でBB弾が保持されてしまう仕様のため必ず躓きホップとなってしまいます。

現代の主流となっているエアソフトガンの多くがホップパッキンがチャンバーパッキンを兼ねてBB弾を保持する方式になっており、一定の命中精度を確保しています。

そのため、クラウンモデルのU10ライフルも画像右のようにBB弾がリリースされてホップゴムまで前進する機構に改造する事で、命中精度をアップさせる事ができるのです。

今回ご紹介する改造はネットで見つけた物で私が考えた物ではありませんが、クラウンモデルU10を愛用している方々のため手順をわかりやすく紹介したいと思います。
用意する道具は、純正ケースレスチャンバー2個、チューブカッター等の切削工具、ペンチ、ニッパー、接着剤です。

※工具を扱う際は、手袋やメガネをしてケガに注意して行って下さい。
ケースレスチャンバーの金属部分の先端?の長さは約5.5ミリ。まずはこの長さ分、黒いプラスチックの円筒をカットします。
ペンで目安の線を引くとカットしやすくなります。ちなみに、5.5ミリよりも短くなるよりは長くカットしたほうが良いです。
まずは軽めに刃を入れます。ケースレスチャンバーは先端が六角型なのでパイプカッターを回して切ることができませんので、一面ずつ慎重に刃を入れてやる必要があります。
全ての面に刃を入れたら、今度はかなり強めに刃を入れます。すると全面に軽く入った刃の跡に沿ってパキッと、綺麗に割れるはずです。
うまくいきました。
次に、ニッパーで縦にカットし切れ目を作ります。
その後、ペンチで無理やり外しましょう。
かなり上手にできました。
今度はニッパーでスプリングを5~6巻きほどカットしましょう。これをやらないとストロークが足りずBB弾がリリースしません。カットするスプリングの巻き数に関しては、カットしては押し込んで確認を繰り返しながら慎重に決めるのが良いでしょう。

続いてもう一つ用意したケースレスチャンバーをカットします。
※いま加工したケースレスチャンバーでは無いので注意!
自分は無理やりプラスチック部分を割って外したけど、よく考えたら新品そのままでもきてしまうかも。
ニッパーで無理やり頭の部分をカットしました。画像左の頭の部分を使います。
最初に加工したケースレスチャンバーに頭の部分を重ねて貼り付けます。
完成!!!
いかがでしょう。見事にBB弾がリリースされます。これを組み込んで射撃して命中精度を比較確認したいところですが、そのためにはシューティングレンジに行かなければならないのでまた今度ですね。

今回は以上となります。
この方法考えた人、ほんとに天才では?

重ね重ね、今回の方法は私が考えた物ではありませんのでご容赦下さい。

 ※このカスタムを施した場合、コッキングを素早く行うようにしないと給弾不良や二重給弾、閉鎖不良が起きやすくなります。一度ボルトを引いたら銃口はなるべく下に向けないようにし、可能な限り早めにボルトを勢いよく戻すと不具合は起こりません。