こんにちは、とーるです。

本日2回目の投稿です。

※画像は修理後

シューティングレンジで撃っていた最後の方で、急に初速が40m/sあったのが10m/sまで下がりました。

帰ってきて緊急メンテナンス。
ガス放出口が割れていました。
あれ?なんか前にもあったよねこの現象。

外部ソースに比べてなぜかリキッドチャージで割れやすい。そう、冷えで生ガスが噴くと割れやすいんですね。

今回はこのガスルート放出口パーツの強化を思いつきましたのでご紹介します。
クラウンガスリボルバーのガスルートはビニールチューブが割れやすいので、ウレタンチューブに変更すると破損対策になると以前に紹介したことがありましたね。
しかし、 ガスルートのチューブが頑丈になった事によって、新たにガスルート放出口パーツが破損しやすいことが判明しました。
今回私は、アロンアルフア ・プロ用、耐衝撃タイプを使用してパーツ強度をアップさせようと試みました。

これは昔、ミニ四駆ブームの頃に放送していた「爆走兄弟レッツ&ゴー !!」というアニメに登場した「ZMC」(ズィーエムシー)というきわめて強度の高い素材のお話から思いついた物です。ZMCは「うわぐすり」という特殊な技法により開発されたミニ四駆のボディの素材です。 

もちろんZMCそのものは架空の素材です。しかし、そこに使用される「うわぐすり」と呼ばれる物は実在します。実は陶芸で使われている技術であり、漢字で書くと「釉薬」これは「ゆうやく」とも呼ばれます。

柔らかく脆い土の素地にガラス質の膜を塗布してコーティングを施す事で強度を増したり吸湿を防ぐための技術です。現在ほとんどの陶磁器は釉薬を利用して作られているそうです。



見えにくいですが、アロンアルフアを釉薬として全体的に薄く塗布します。

気をつけて欲しいのは、くれぐれもガスルートである円筒の部分以外には塗布してはいけない事です。薄い板状の部分やピョコッと飛び出た四角い部分はシリンダー回転に影響を与えているので命中精度が悪くなる恐れがあります。そこには塗布しないで下さい。
円筒の中、つまりガスルートの内側にも塗布しました。乾燥させたらヤスリやホビールーター等でいびつになった表面を成形しなおして、オイルを塗りまくって復旧。
どうでしょうか。なんと初速アップです。元々40m/s前半~中盤くらいの初速が、強化された放出口を使うと50m/s以上を出せるようになりました。

接着剤を塗布することでウレタンチューブとの隙間が減り、機密が取れたのだと思います。ついでにガスルート放出口の出口側の穴は通常より拡張しているので、圧力のロスが減ったのも要因かもしれません。

あとはこのまま使ってみて以前より破損しにくくなれば成功ですね。

釉薬の効果やいかに!