こんにちは、とーるです。

クラウンM586の競技用カスタム。前回は新型シリンダーによって初速アップを実現しました。今回は命中精度も上がったのか?を見ていきます。
まずは今一度初速を計測します。

ちなみに競技用のノンホップバレルでは0.2g弾を東京マルイカートリッジで撃つと初速40~45m/s程度しか出せませんでしたが。

ガス圧の損失が少ない新型シリンダーによって50m/s以上が安定して出せるようになりました。
0.25gで計測しました。初速は44.4m/s、これは従来のシリンダーで0.2g弾を撃った場合の最高値に近い値です。命中精度は0.25gの方が良くなる事がわかっていますので、命中精度計測には0.25gのBB弾を使用します。
射撃試験の結果、素晴らしい安定性を示しました。これまで6発射撃すると1発くらいはフライヤーが出てグルーピングを悪化させていましたが、ダブルアクション速射にも関わらず全て綺麗な弾道で飛びました。グルーピングは5~5.5センチでした。

驚くことに全てが8センチ円の圏内に入りました。ノンホップバレル使用でダブルアクション速射としては最高精度です。


ついでにバレルでも変わるのか試しました。
先ほどのバレルは、インナーバレルが固定されているタイプのノンホップバレルでしたが、次に使用するのは外部ソースの競技用カスタムに採用した可動式インナーバレルのノンホップバレルです。
可動式インナーバレルの利点はフォーシングコーンがスプリングの力でカートリッジに密着するため初速が落ちにくい事です。外部ソース使用では0.2gBB弾、東京マルイカートリッジで50m/sを出せていたので注目です。
バレルを交換して測定。
結果、残念ながら41m/s。大幅に落ちてしまう結果に…

これでは使えません。おそらく新型シリンダーはスペースを埋めてしまった事によって可動式インナーバレルのフォーシングコーンとカートリッジの密着を阻害してしまうのだと思います。
サバゲー用にカスタムしたホップバレルはどうでしょう。
ノーマルシリンダーでは初速アップに繋がる可動式インナーバレル、どうやら新型シリンダーでは逆効果となる事が確定しました。

ガス圧の損失を防ぐためのシステムがバレルとシリンダー両方にあるため、お互いの機能に干渉して打ち消し合ってしまいます。
しかもグルーピングは10.5センチ。どうみても新型シリンダーの隙間を埋めた事で可動式インナーバレルの動きを阻害し弾道がブレた影響としか思えません。
ちなみに同ホップバレルで純正カートリッジの0.25g弾の初速は54.9m/s。ノーマルシリンダーでは67m/sも出ていたのとサバゲーを想定したバレルなので、これでは使い物になりませんね。

ということで、新型シリンダーは固定インナーバレルの仕様にしか対応しないという結果になりました。
しかしながら、東京マルイカートリッジで従来は不可能だった0.25gBB弾の使用が可能になった事と、カートリッジが保持されやすくなった事でフライヤーが発生しにくくなった事は大きすぎる進歩です。

固定インナーバレルはシリンダーとフォーシングコーンがほとんど接触しないのでトリガーフィーリングが滑らかで手ブレも少なかったりと良いこと尽くしです。

この新型リボルバー、撃っていてほんとに爽快です。


最後に新型シリンダーに関する今回の成果をまとめておきます。



【推奨用途】
近距離スピードシューティング


【推奨バレル 】
固定式ノンホップ型カスタムバレル


【推奨カートリッジ】
東京マルイエアリボルバー専用カートリッジ


【有効射程】
10メートル
※BB弾とサイトを最適に調整した場合


【推奨BB弾】
0.25g
※想定距離5~6.5メートル