こんにちは、とーるです。


クラウンガスリボルバーの命中精度向上カスタム完全解説の途中ですが、今回、とても面白い発見をしたので先にご紹介します。



クラウンモデルのガスリボルバーでも10禁のフルサイズカートリッジを使用できると有名(?)なシリンダー&バレル移植。

この方法は、これまでにもネット上にたくさんやり方が、いろんな人によって紹介されてきました。

それがなんと、ネットで検索して、ぱっと見る限りは、

全員やり方が間違っていたのです。

(エアリボルバーM586)

まず、従来の方法と欠点は以下の通りです。

①、10禁シリンダーをガスリボルバーに移植する必要があるので、精度を出すためには細かい部品レベルでの交換やすりあわせ、加工が必要な場合もある。

②、10禁とガスリボルバーのパーツは塗装の色が違うから再塗装しなければ違和感が強い。


(スプリングとかの細かなパーツになってくると、どれが10禁でどれがガスリボルバーのパーツなのか頭が混乱してしまう、しまいにはわからなくなってすりあわせ確認が必要になる事もあって煩わしい)

(10禁とガスリボを組み合わせると塗装の違いが目立ってしまう)


さて、①について。シリンダーとロッドは10禁のままで、スプリングとエジェクターはガスリボにするとかの調整が必要なのですが、年代によって微妙にマイナーチェンジしている(らしい)クラウンモデルのリボルバーは、10禁とかガスリボルバーとか関係なしに、微妙に合わないパーツが存在するケースがあります。問題なく動いているように見えても、シリンダーが微妙に歪んで回転しているとか…

この違いに気づくにはかなり熟練していないと難しいです。

機種毎の癖をつかんで調整してやらないといけません。回転精度が悪くなる場合はシリンダーに合わせてプレート部分を削ったりもします…


②に関しては、シリンダーだけならなんとか誤魔化せそうなのですが、バレルもシリンダーに合わせて10禁に変更しなければならないのでどうしても違和感が強くなります。分解と塗装はジャンルが違うので人によってはかなりのストレスになるかもしれません。


基本面倒くさがりな私は、それら欠点に悩まされていたのですが…


ある日、パーツを選別しようと思ってエアリボルバーとガスリボルバーの分解比較をしていたら、あることに気づいたわけです。正確には思い出したというか。


下の2つの画像をご覧下さい。

(10禁のフレーム)


(ガスリボルバーのフレーム)

おわかりでしょうか…

クラウンモデルのリボルバーは、10禁もガスも、全く同じフレームを使い回しているのです。

ならば、最初から中身だけ変更してしまえば、いちいち調整なんかしなくても問題無く動作するんですね。



という事で、ガスリボルバーの内部機関をそっくりそのままエアリボルバーに移植してみました。



はい、それではシリンダーとバレルを元に戻してみましょう。



はい完成、塗装不要。
これで、いつも通りバレルの命中精度を高める加工をして実射を行います。


実射の結果です。

なんと、明らかに弾道が素直で安定性が高く、グルーピングも過去最高レベルの素晴らしい結果になりました。

あとはサイト調整を行って着弾点を左にずらせば完璧のはずです…

いままでやってきた苦労ってなんだったんだろ…

これまでたくさんカスタムしてきた自分にとっては、塗装や微調整なんかより、内部機関を移植する方が遙かに楽に感じます。

しかもなんと、今回はM19ガスリボルバーからM586ガスリボルバーを作り出す事に成功しました。本来はKフレームとLフレームの違いがあるM19とM586ですが、クラウンモデルならばできてしまうのです。

クラウンモデルのM19ガスリボルバーは再販予定との情報がある(2023年現在)のですが、M586ガスリボルバーは絶版状態でエアコキしか手に入りません。

再販されてないのにM586がいつでも手に入るって、すごくないですか??



面倒なフレーム塗装の手間が省けたので、グリップを単色の渋い色に塗装してみました。

素晴らしい…

しかもエアリボルバーの高い機密のままなので、トリガーフィーリングは従来品より少し悪くなりましたが、初速が異常に安定していてしかもマルイのカートリッジを使って60m/s近くも出ています…

別にハンマースプリングや放出バルブを変えているわけではないので故障のリスクもありません。


ほんとにいままでのやり方ってなんだったんだろ…

強いて言えば、欠点は10禁フレームのパーティングラインが処理されていない事くらいでしょうか。

気にしてないんで命中精度も初速も高いこっちでいいです。

ということで、次回こそは完全解説の最終回。
ホップ加工編です。

お楽しみに。