皆さんこんにちは、お座敷シューターやえやまとーるです。ものすごくお久しぶりに登場です。




以前好評でしたクラウンモデルガスリボルバーのフルサイズカートリッジカスタム。今回はその命中精度を高めたバージョンをご紹介します。

比較のために、各社リボルバー対決 という形をとりたいと思います。

(当方所有のリボルバーはカスタム品が多くを占めており機種も様々、バレル長も異なりますので、測定結果は必ずしもそのメーカー品の性能を保障するものではありません)


【ルール:ダブルアクションのみ(6秒以内に6発速射)、距離5メートル、常に真ん中を正照準、0.15グラムBB弾使用】※初速計測は0.2グラム弾を使用


この集弾性対決のミソは、ダブルアクションの速射という点です。

リボルバーでもシングルアクションならそれなりに当たるでしょう。しかし、この手のリボルバーで圧倒的に使う機会が多いのはダブルアクションです。

シングルアクションでよく当たっても、ダブルアクションになった途端当たらないのであれば、それは使えるリボルバーとは言えないと思います。


ということで結果をどうぞ!


【クラウンモデル・M19・4インチ(フルサイズカートリッジカスタム)】
・初速約65~70m/s・グルーピング8センチ



【東京マルイ・コルトパイソン・6インチ(C-TECカートリッジカスタム)】
・初速約60~65m/s・グルーピング7センチ※長さを測る前に撮影してしまいました



【マルシンM36・3インチ(Xカートリッジ)】
・初速約50~60m/s・グルーピング16センチ



【コクサイ・スピードコンプ(初期カートリッジ)】
・初速約40~45m/s・グルーピング5.5センチ



【東京マルイ・コルトパイソン・4インチ(24連発機構)】
・初速約50~55m/s・グルーピング8センチ


ちなみに0.15グラムの軽量弾でダブルアクション速射というのは、非常に悪いコンディションとなります。重量弾を使用すれば各機種もっと良い結果が出たはずです。

この中で圧倒的に優秀な成績をおさめたのが、コクサイスピードコンプでした。なにを隠そう、これはダブルアクションしか撃てない構造をしたスピードシューティング専用銃です。かつてリボルバーのコクサイと言われた失われし技術力。本当にさすがとしか言いようがありません。

しかしながら、コクサイ特有の低い初速とノンホップバレルにより、サバゲー等では扱いにくい物だと言えます。 使いどころが限定的な点は、決してお手頃とは言いがたいところがありますね。

東京マルイは、当然のように優秀でした。 トリガーフィーリングが独特ですが、命中精度が高い事がその欠点を補います。

いくらトリガーフィーリングが軽くても、当たらないのでは意味がありません。確実に当たる1発がリボルバーでは何より大切です。そもそも箱出しで両方を満足する機種は本当に少ないはずです。

マルシンは、コンシールドキャリー用の小型リボルバーということで、さすがにこの計測方法では不利だったようです。決してマルシンリボルバーやXカートリッジの性能が低いわけではないと思いますので、その点ご容赦いただけたらなと思います。



ということで!クラウンモデルガスリボルバーカスタム 、非常に優秀な成績です。ダブルアクションの速射安定性は東京マルイに匹敵します。

リボルバーのエアソフトガンはダブルアクションで速射すると、たいていまともに飛ばない個体が多いです。

初速の高さもリボルバーとしては優秀です。しかもクラウンモデルのガスリボルバーは、旧式の後込め方式ライブカートモデルです。それでこの命中精度を安定してたたき出せるのだから、驚異の命中精度としか言いようがありません。


オマケでシングルアクションで計測してみました。グルーピングは変わりませんでしたが、二発を中央に命中させるとても良い結果でした。
※ターゲットペーパーが無くなったのでまさかの手書きになります…



さて、私の所有しているクラウンモデルガスリボルバーはバレル周辺をタイトにしてガタつきを抑えており、なおかつシリンダーの回転精度を上げるために一部パーツをヤスリで削って整えてあります。

また、これはクラウンモデルガスリボルバーM19シリーズに共通なのですが、ガスルートが非常に脆く破断しやすい欠点を克服しております。

このカスタムの概要をちょっとだけ書きます。放出口を加工して耐圧ホースをはめ込み、接着剤不使用で組み込んでいます。これにより、ガスルートを可動式とすることで破損を防ぐことができるのです。今のところ具体的な調整方法は秘密です。 

いつかこのあたりの詳細を気が向いたらご紹介できたらいいなと思います。

このクラウンモデルガスリボルバーM19は、市販のワンタッチ型のスピードローダーを改造して使用できるようにしました。

行きつけのシューティングレンジ主催リボルバー限定イベントでお披露目の予定でいます。

ちなみに、アンリミティッドというスピードシューティング競技があります。この競技で最も遠いターゲットは、約5メートルの15センチ円形プレートターゲットです。ダブルアクションで速射しても8センチのグルーピングが確保できる本銃ならばとりあえず当てることができるでしょう。

 ガスリボルバーは当たらない。ロマンが大事だから命中精度とか求めてない。私も以前はそう思っていた時期がありました。

しかし、当たった方が楽しいのは当然です。手塩にかけて育てた機種への愛着はすごいものです。

以上でした!