経営幹部になる人の「CFOスキル向上」教室 -4ページ目

経営幹部になる人の「CFOスキル向上」教室

経営幹部の人、または経営幹部を目指す人のために、
どのようにCFOスキルを向上させ、どのように行動に結びつけるのかの情報を発信していきます。

財務スキルが次なる成長を約束する01







社内には十分な財務スキルがない






「財務スキル」が次なる成長の土台となるものでも、社内に十分な財務スキルがないことがほとんどですよね。

大企業の部長レベルでも、財務諸表を満足に読むことができないことは多々あります。

中小企業ではなおさら・・・でしょう。



そこで外部から「財務スキル」を調達することを考えてみましょう。



たとえば、CFOを雇ってみる。



しかし・・・

そもそも経営幹部の財務スキルが不十分なので、

CFOにどのような仕事をやってもらい、どのような成果を期待しているのか、はっきりしません。



その結果、



CFOの実力を見極めることはできませんし、適正に評価することもできません。

CFOを雇って、良かったのか悪かったかのかの判断もできないでしょう。









それでは、財務サービスをアウトソーシングしてみましょう。

財務分析をしてもらったり、投資の経済性を分析してもらったり、財務戦略を策定してもらったり、などなど・・・



んっ?



これって、経営の根源的能力ですね。

果たして経営の根源的能力をアウトソーシングして良いものでしょうか?



ちょっとまずい感じがしますね。

肝心の経営能力が養われません。



やはり、社内で「財務スキル」を育てるほうが良さそうです。







しかし、

財務スキルは一朝一夕に獲得できるものではありません。




しかも、

その範囲は広く、どのスキルをどの程度習得すれば良いのか分かりにくいものです。

さらに、

スキルを獲得しても行動に結びつかなければ、何の意味もありません。

行動に結びつけるために「機能する経営システム」が必要ですね。








では、

どのようにして「財務スキル」を育てれば良いのでしょうか? 

どのようにして「機能する経営システム」を構築すれば良いのでしょうか?














「財務スキル」を社内で育て、「機能する経営システム」を構築するには?








ステップ1 財務スキルを向上させる






まず、自社のビジネスを財務的に理解しましょう。

どのような資産をどのくらい使うことで、どのくらいの売上げを上げ、どのくらいの経費を使うのか、それは財務諸表のどの部分に表れるのか、を理解します。つまり、自社のビジネスを財務的に理解します。




次に、「成果の出る=企業価値を高める財務スキル」を見極めて、そのスキルを優先的に習得します。




そして、現場で財務スキルを活用します。

ここでは、主に分析や判断に役立てることになるでしょう。繰り返し活用することで、組織のコミュニケーションツールの一つになります。



「成果が出る財務スキル」を活用しているので、小さな成果は比較的すぐに出ることになるでしょう。












ステップ2 業績管理システムを構築する






ステップ2では、計画と行動を確実に結びつけてPDCAサイクルを構築します。習得した財務スキルを活用して事業計画を作成してみましょう。




まず、短期経営計画から始めます。

短期経営計画はコミットメントが要求されるので、現実的に達成可能なものを作成します。

ここでは、その数字の根拠をできるだけ明確にすることがポイントです。




つぎに、計画を現場スタッフにまで落とし込みます。

重要な点は、計画の達成のために何をどのように行えば良いのかを、各スタッフが理解するまで落とし込むことです。




そして、修正・改善を繰り返し行っていきます。繰り返すことで、さまざまな因果関係や相関関係を発見でき、自社のビジネスの深い理解につながります。



行動に落とし込むことを意識することで、効果的にPDCAサイクルが回りだすでしょう。












ステップ3 戦略を決定する






ステップ3では、理念やビジョンと財務的数字を結びつけます。

ビジョンの実現のために、財務スキルを正しい方向と手段に役立て、戦略を策定するのです。




まず、理念やビジョンを明確にします。

「なぜこの企業が存在し、どのようなものになるのか」を組織に浸透させ、あらゆる行動の指針となるようにします。

そのために、経営トップは常に、そのことを言葉に表しましょう。




次に、SWOT分析を行います。

ステップ2では短期的な知見が試されましたが、ここでは、中長期的知見が必要です。

現在から3年後、5年後の外部環境分析と内部環境分析を行いましょう。

ここでも、出来るだけ数字に落とし込み、その根拠を明確にすることがポイントです。




そして、理念とビジョン、SWOT分析をもとに戦略を策定します。

どのようにすれば理念やビジョンを実現し、どのようにすれば競争優位を持続的に確立できるのか考えます。



そのとき必要となるのが、戦略決定の基本と財務的視点です。このスキルがビジョンの実現をぐっと近づけることになります。










ステップ4 組織力を向上させる






ステップ4では、組織のあらゆるレベルで、実行・改善を行ない、成果を上げ続けます。


組織力を向上させて競争優位を築きましょう。




まず、戦略実現のために現場で成果が出る財務スキルを向上させます。

ここでは、主に業務的意思決定に関するスキルが中心になるでしょう。各部門が全社に与える影響や、各部門の関係を理解することが重要ですね。




次に、全社戦略と部門戦略の整合性を確認し、個人の行動にまで落とし込みます。

これが戦略実現に向けて一番重要な部分です。

どのような行動が効果的か、効率的かを個人が十分に理解している必要があります。




そして、あらゆるレベルで財務スキルを活用したPDCAサイクルを回します。









こうして「財務スキル」を土台とした「機能する経営システム」が構築されていきます。



もちろん簡単に手に入れられるものではありません。

でも、会社の次なる成長や未来を期待するのであれば、なくてはならないものでしょう。












的確な経営判断と戦略策定に財務スキルは必要




経営判断と戦略策定が、会社の未来を決定します。

だれもが分かっている、当たり前のことです。



でも、的確に行うとなると、とても難しいものです。



どのような顧客に、どのような製品やサービスを、どのように提供していくのか?

それを実現するために、

何に、どのくらい、どのタイミングで資源を投入すれば良いのか?

資金はどのように調達すれば良いのか?

その決定は、財務的に価値があるのか?



これらの判断の重要な基準として「財務スキル」があります。



もちろん、経営判断や戦略の策定は財務的視点だけで判断するものではないです。



理念に沿ったものか?

ビジョンの達成に向かっているものか?

ステークホルダーを満足させるものか?



むしろ、こちらの方が重要かもしれません。



でも、

「財務スキル」が不十分なために、

間違った判断をしてしまい倒産の危機に陥った、なんてことはたびたび聞くことですね。



経営幹部である「あなた」や将来の経営幹部には、

ぜひとも「財務スキル」を向上させ、

的確な経営判断や戦略策定をして欲しいですね。
























事業計画を機能させるのに財務スキルは必要


事業計画を数字に落とし込むとなると、とたんに思考が止まってしまう・・・うまく数字に落とし込めない。。。






それでも、あなたは

なんとか数字に落とし込んで事業計画を立てる。

その計画で、従業員は一生懸命働く。

思ったような数字にならない。

修正・改善する。

また、従業員は一生懸命働く。

思ったような数字にならない。

従業員のモチベーションはどんどん下がる。

計画はなかったもののように扱われる。

組織にあきらめの空気が漂う。



あなたにも、心当たりがあるのではないでしょうか?




事業が計画通り進むことは稀です。

計画通り行く方がおかしいくらいですね。



計画通り行かないとき、原因を突き止めて修正・改善していきます。

当たり前と言えば、当たり前ですが、

財務スキルが不十分だと、

どこを、どのように修正すれば良いのか?

どの改善案を選択すれば計画通りに行くのか?

判断するのは難しいですね。



会社の規模が大きくなるにつれて、

外部環境と自社の関係、売上げと経費の関係、固定費と変動費の関係など、、、

その関係は編み目のように、どんどん複雑になります。



その関係を理解し、どの修正案や改善案を選択すれば良いのか判断するのに、財務スキルは必要です。