蔵元:岩倉酒造場
蔵元住所:宮崎県西都市
購入額:¥3,453
原材料:さつまいも(黄金千貫)、米麹(白麹Excellent型菌)
芋産地:宮崎県産 米産地:タイ
熟成期間:約3年
蒸留:常圧 ,酵母:不明
量:1,800 ml 瓶の色: 茶色 アルコール度数:25度
詰め日:不明
香り:芋の蜜のような香りと古い木造の建物に入ったようなそんな香り。少し古めかしい感じとミルキーな感じ。とにかく複雑。
風味:ロック。
一口目にピリピリ感なし。
全体的な風味はロックのせいか少し閉じているが、かなり甘く感じる。ふかし芋を皮と一緒に食べたような甘いのとちょっと苦いのが混じってて、遠くにダージリンティーのようなチョコのような風味を感じる。アフターにかけてフワーッと抜けていく風味の中に苦味と渋みとわずかに雑味が混じる。何度も何度も口に含んでも同じ。こんなに複雑さを感じることができる点はノーマル「月の中」的。だけど、よりスッキリ感がある。3年熟成の影響なのか、麹菌によるものなのか。とにかく甘味、蒸した芋の香味、渋み、なんかわかんないけど全部が重厚かつ幾層にも感じる旨味となって押し寄せてくる。お湯割りで感じる酸味はわずか。
この酸味はなんか日本酒っぽいなぁ。麹の風味なのか?
飲んでいくうちに甘味と素朴な味わいは「昆布飴」的と感じた。これまで自分の記憶を辿ると「昆布飴」と感じたのは「熟柿」や「八千代伝ひとつき半むろか」の八千代伝酒造(旧八木酒造)の銘柄であった。この「昆布飴」的風味は熟成効果なのか?それとも麹違いのためなのか、ノーマル「月の中」は最近飲んでないので、これがノーマルとの違い?
お湯割り。「ゴーゴー」が良い。
まずは酸味。そして甕の味わいだと思うが、結構土着的な風味が次にやってくる。これは土っぽいというか藁っぽいというか…まぁ嫌な風味ではないが、その後お芋さんの甘味がやってくる。全てがやわらかくトゲトゲしさは皆無。後味にはフワッとするお芋さんの風味を残して消えていく…そんな感じ。ロックとは明らかに違う表情を呈する。温くなっても同様の変化。お湯割りにすると酸味がフロントにくるのが興味深い。酸味が最初にやってきて甘味が長めに口中に残る。
濃い目の水割り。
ロックより少し酸味が顔を出し、他は全体的に優しく変化。
風味が伸びる、というよりは全体的に少々薄くなる感じ。入りとしては良さそうですが少し物足りなさを感じる。
飲み方:ロック>お湯割り(ゴーゴー)>>濃いめの水割り
ノーマル「月の中」とのロック対決!
ノーマルもビリビリせずしっかり角が取れててさすが。岩倉さんらしいホッコリとした芋の風味にわずかな渋みや苦味が混じって風味を形成し余韻は短め。「月の中 杜氏のお気に入り」と交互に飲み比べを進めると想像していたより正直差分を見つけるのは難しかったが、全体として「杜氏のお気に入り」の方がやわらかく、甘みが太い印象。
ノーマル「月の中」とのお湯割り対決!
共通点はお湯割りにすると顔を出す酸味が最初に来ること。もちろん口当たりは優しくピリピリした刺激はない。その後の渋みと雑味が一体になったお芋さんの甘味や香ばしさはほぼ同様。風味の後半で差分がわかる。ノーマル「月の中」はそのまま抜けていくというかいなくなるが、「杜氏のお気に入り」は余韻が少々長くコクを感じた。ボディは両者ともミディアムの印象ですが、ノーマル「月の中」の方が少々ヘビーと感じた。
コメント:ノーマルを軸に考えると、違いが分かります。ということで、ノーマル「月の中」との対決で互角以上。文句なく殿堂入り!
ちなみに「お気に入り」は「くらら」と飲み比べると同様の熟成感を感じるもののより強い風味を感じました。
今季で終売なのが非常に残念っ。
評価日:2021/8/2(2020/10/31開栓→2021/1/27終了)
※評価193銘柄目でございます。




