自分が芋焼酎にハマり始めたのが2003年ごろ。
このブログを始めた(正確にはYahoo!ブログとして「芋焼酎日記」を始めた)のが2007年の8月。
世の中的には第3次焼酎ブーム真っ只中〜末期の時期でした。
自分的には特にブームに乗っかった、のではなく
ちょうどその時期にお芋さんとの素敵な出会い(本コラム 9回目に記しています)があり、
たまたま自分にあった酒として晩酌を始め、ハマり始め、のめりこんで行ったのがブームの最中だったのです。
この頃は世の中的には”芋臭くない”芋焼酎に人気が集中してたように思います。
えてしてこのような銘柄はタマ数が少なく、蔵元の意思に反して価格が高騰。
3Mの一角である「森伊蔵」や「魔王」がその代表でしょう。
これらは今でもプレミア価格で流通していますが、
ブームの時代には「森伊蔵」1升瓶が50,000円で売ってるのを見たことがあります。
まぁすごかったすごかった。
その頃「赤霧島」は季節限定で5合瓶しかなく、発売されたとしても酒屋さんにも少しずつしか並ばず。
入荷するスーパーやコンビニでは「赤霧島入荷しました!」とわざわざ張り紙してたりもしてました。
販売と同時に軽ーくプレ値(1本2,000円くらい)が付いてたくらい。
そんな時代でした。それでも飛ぶように売れていました。うまいですからね。
こんなに盛り上がっていましたが、
このブログを始めて少し経った頃(2008年頃)から本格焼酎の消費量が減り始めたことをデータで知りました。
おそらくブームの終焉の始まりを見ているんだなと、その頃思っていました。
「終わりそうな状態」にもかかわらず、各蔵元さんからは新商品、特に芋ちがい(紅芋や紫芋系)、熟成モノやブレンドモノが販売されていて、お芋さん大好き消費者としてはうれしい反面、正直少し心配していたのです。
売れるのを予測した増産と商品開発が進んでいるのは酒屋だけでなくスーパーやコンビニの商品棚を見ていると良くわかりました。
しかしいつの間にか「赤霧島」には1升瓶が出現し、季節限らず何本も並んでいる(ひょっとすると売れ残りなのかもしれませんが)ようになった頃、スーパーやコンビニの焼酎コーナーでも埃をかぶったお芋さん達が並んでいるのを見かけるようになりました。ブームの終焉を肌で感じました。
ブームの終焉とともに来たのは日本酒ブーム。
自分はというと相変わらずお芋さんは飲んでいましたが、確かに少し日本酒を飲むようになりました。
日本酒は苦手だったのにもかかわらず、です。
お芋さんを極めたいとは今でも思っていますが、うまい日本酒があるのなら飲んでみようと思いました。
これはまさに自分がブームに乗っかったのだと思います。その過程で自分にあった日本酒にいくつも出会いました。
いろいろ試すうちに自分の日本酒が苦手な理由が醸造アルコールだ、と分かったのです。
純米酒以上のスペックであれば楽しめる、ということが分かりました。
結局のところお芋さんも日本酒も飲むようになり、幅が広がりました。
まぁこれがブームの効能だと思います。
お芋さんブームによってこのように裾野が広がったのか?と言われるとよくわかりません。
ブームが去って、売れてるのはやはり従来からの定番銘柄(プレミアがつかなかったが売れ続けた銘柄)や、
やはり、いわゆる「プレミア焼酎」達。うまいですもんね。
あのブーム真っ只中のプレミア価格といわゆる「プレミア焼酎」とされる銘柄の”奪い合い”のような状況はあまりいい時代ではなかったように思います。嗜好品ですし、価格設定は自由にしていいとは思います。しかし自分は蔵元さんが設定した価格で飲みたい。それが生産者と消費者お互いのリスペクト。こういうお付き合いの方が長く続きます。自分の中でお芋さんがブームとして終わらなかったのは、冒頭に書いたように”ブームに乗っかったのではない”始まりであったこともさることながら、プレミア焼酎と言われる銘柄を手に入れるときにも決してプレミア価格で購入しなかったからであり、冷静に自分の好きなものを楽しみ続けたからだ、と思っています。
では、もう一度焼酎ブームは来るのか?
来るとは思いますが、静かに来ると思っています。
前回のブーム(第3次)ほどのブームではなく静かに。
長期的に見えば日本は人口減であり酒の消費量全体が緩やかに減じているから、です。
日本酒は輸出増で活路を見出そうとしています。
この流れでいくといずれお芋さんも海外で人気が出てくると思います。
そこでもう一つ自分が重要だと思うのは産地表示。
麹米、麹、酵母、芋、蒸留方法などについても生産者まで書いてもらえるとすごく安心しますし、
いろんな飲み比べがしやすい。海外の方も理解しやすいでしょうし、
国内でも新たなファンを得やすい。そしてマニアとしてはスペック情報はやっぱり欲しい(笑)。
ブームが去ってよかったこと、としては
正直入手困難だった銘柄達が入手しやすくなりました。
ホントに好きな人が飲めている今の状況は自分にとっては幸せです。
これからもゆるゆるとお芋さんlife楽しみたい、そう思っています。