(イラストはネットでお借りしました)
僕の父は昭和一桁世代でいわゆる、戦前の人間でした。
ですが、
物事の考え方は常に革新的で保守的な部分は全くありませんでした。
なので僕にも、厳しくされたり叱られた経験がありません。
→一人っ子で甘やかされた感は当然ありますが・・・
そんな父は僕が高校卒業間近になると、「お前はもう一人前みたいな
もんだから、どこでどういう仕事をしてもいいし、好きな所で生活しても
全く構わない。好きにすればいいぞ。」と言いました。
僕は何も考えずに地元の企業に就職しましたが、もっと就職や人生の
考え方など、口うるさくても言って欲しかったなと思っています。
→その時点で素直に聞けたかは疑問ですが・・・
そんな父がある時、(僕が仕事で悩んでいるかと思ったのか)
珍しく意見を言いました。
「仕事は慣れれば、ご飯を食べたりお風呂に入ったり、つまり日常の
生活の動作と同じように何の苦も無くできるようになるものだ。」と
教えてくれました。
その時点では、「そんなもんかな?」と流していましたが、年月が経って
社会人としてベテランに近づくにつれ、その言葉の意味が理解できるように
なったのです。
親孝行も出来ずじまいで亡くなってしまった今、僕にとっては良い父親
だったけど、父にとって僕はダメな息子だったなぁと反省しています。