捨てたいけど捨てられないもの

3月に引越してから、いまだに手を付けられていないダンボール箱が4箱あります。中身はもう本当にここに書けないほどのガラクタです。集めてしまったものたち。集められたものをひとから引き継いでしまったものたち。でも、もう、さよならしなきゃ。これまでより、これからよね。なんて思いながら、そのままになっている...なっているなあ。

 

そういえば、少年時代、キンケシを集めていた。洗面器いっぱいくらい。他のみんなはもっと持ってたなあ。

ある日、母にそれらを全て捨てられた。理由はなんだったか...覚えていないが、異常なほど夢中な様子が心配だったのだと思う。かなりの荒療治だな。集めることにキリがないし。母から全てのキンケシを捨てたと告げられた日は泣いたなあ。泣いても戻ってくることはなかったなあ。

そのうち、いくらなんでも捨てるわけがない、いつかきっと「実は捨ててませんでした~」って返してくれると思っていたけど、段々とキンケシへの執着が無くなっていったっけ。結局、未だに返してもらっていないが、なんだかそれでよかったように思えてる。

 

捨てられないものってのは、これまでの生きてきた証なのではないか。集めたものにはそれこそ歴史があって捨てるなんて苦しい。引越しに伴う断捨離でそう思ったことがあった。思っただけだ。

これまでより、これからよね。悟ったようでいて、未だにしがみついている形だなあ。

もう少し先の真理に辿り着けそうだ。一気に捨てて気付こうか、少しづつ捨てて気付こうか。

折角、ここにこのことを書いたのだから、どちらかを実行してみよう。

 

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