先日大阪新歌舞伎座にて
音楽撃『ダ・ポンテ』が大千穐楽を迎えました。
0から作り出したこの作品の一部になれたことに本当に幸せを感じています。
たくさんのお客様にお越し下さり、お客様の笑顔、拍手からたくさんの力をもらいました。
お越しくださり本当にありがとうございました。
毎回思うのですが、舞台は本当に1人だけでは決して作れなくて、キャストだけでも作れなくて、たくさんの支えがあって成り立ちます。
一見見落としがちになる部分にもたくさんの人が関わっています。
まず最初にこの情報を知るチラシには、カメラマンやチラシデザイナーの方やその写真を撮る際のスタッフの方、チケットを買う時にはチケット受付の方々チケット会社の方々、会場に向かう時にいらっしゃる案内スタッフの方々、それからパンフレットのデザイナー、カメラマン。舞台を見てすぐに見えるステージの装置には、それをステージ上に建てる舞台部さんはもちろんなこと、その設計をする美術さんやそれを作る舞台装置作製の方がいらっしゃいます。
それから照明さん、音響さん、そして、舞台にバンドメンバーが現れ、キャストが現れ、そのキャストの着ている衣装デザイン、カツラデザイナー、ヘアメイクにも多くのスタッフな方が関わり、舞台を進行するための舞台監督さんや劇場さんや演出部さん、早替えに関わってくださるスタッフさん、そして僕らが話すセリフや歌には、脚本家さん演出家さん作曲家さん、そしてこの舞台をまず行うということ大元から関わる主催者さん、プロデューサーさん、制作スタッフさん他にももうここに書ききれないぐらい途方もないぐらいたくさんの方が関わっていて、もちろんのこと見にきてくださるお客様皆さんがいないとこの舞台は成り立ちません。
この全てが揃わないと音楽劇『ダ・ポンテ』は成立しない。
だから舞台に立つということは本当にすごく贅沢なことをしてるっていつも思うんです。だから毎日お会いする一人一人に感謝していてこの舞台に関わる今会えない方々も含めて全ての方に常に感謝の気持ちを忘れちゃいけないぞと思いながら舞台期間を過ごします。
そんな大きな舞台の作品、しかも新作に関われるということは幸せなことで、本当に贅沢な時間でした。
お越しくださったすべての方、『ダ・ポンテ』に関わったすべての方に心から感謝いたします。ありがとうございました。
さて、僕は今回主に「ローゼンベルク劇場支配人」という役を担っていましたが、他に実は9役やっておりまして、全部で10役演じました。
全てを正確に見つけられるのもなかなか難しいと思うのですが、ここで紹介します!
ご覧になっていた方も全て合っているかチェックしてみてくださいね!
○M2 「来たぞニューヨーク」でのニューヨーク警察官
「そう!昼も夜も眠らない街!」とソロも歌っていましたよ☺️
袖にハケる寸前にダ・ポンテが2階部分に貼ったドンジョバンニのチラシを「勝手にこんなとこに貼りやがって!」と怒りながら剥がして立ち去ります!
見つけましたか?☺️
○「ローゼンベルク劇場支配人」
こちらが1番出番の多い役です。
史実に基づいた実在した人物で、ヨーゼフ2世に仕えたオペラ劇場の劇場支配人。
劇中ではちょっと頭のお堅い感じの役人というような感じで演じていました。
ダ・ポンテの宮廷詩人に採用することに大きく反対。ローゼンベルクは元から詩人であったカスティ神父にオペラの台本もずっと書いてもらえば良いと思っていたそうです。実は、、、ヨーゼフ二世が亡くなった後、ダ・ポンテだけでなくレオポルトによってローゼンベルク劇場支配人やカスティ神父も更迭となり、ウィーンの芸術の重要度が大きく下げられることになります。
○審問所の副審問官
早替えすぎて写真が撮れずに写真はありません😢
ダ・ポンテの女たらしっぷりが暴かれる審問所の副審問官として下手の方に登場します。ヴェネツィアから追放と言い放たれたダ・ポンテを捕まえて上手の方に連れて行く1人です。
○M7言葉の媚薬
ダ・ポンテの賭け事をするシーンで、賭け相手の仲間として後ろで賭けを見ている男として登場します。
○同じく「言葉の媚薬」
同じナンバーで、後半、ラブレターを代筆してもらう男として登場しそのままダポンテに魅了される男としてダポンテを追いかけ、メロメロにされて去っていきます。
○ガストハウスの客
これまた早替えすぎて写真がないのですが、ガストハウスのお客として登場し、「フィガロの結婚」創作現場に立ち合います。「フィガロの結婚」登場人物紹介では主人公「フィガロ」とダ・ポンテに言われる男です。
○M14「ようこそウィーンへ」
上流階級の人として岡本華奈ちゃんと一緒に上手から登場してペアダンスを少し踊っていました☺️
○ダ・ポンテの若い頃の回想シーン
これまた早替えで写真がないのですが、
ここで、若ダ・ポンテをいじめて月桂冠を踏んづけて踏み潰す学生役です。
○シカネーダー
シカネーダー劇団の団長で、脚本家で俳優。実は10役の中で1番キャラ付けに苦労した役でもあります笑
今回の舞台での課題は、10役をいかに同じキャラクターに見せずにやるかだったので、同じじゃないかつ、不自然じゃなく、シカネーダーとしてそこに存在できるように色んなキャラクターを試行錯誤しました。
結果的に皆様に楽しんでいただけたようで良かったです☺️
○一瞬だけ登場するウィーン警察。
追放中のダ・ポンテを見つけて後を追いかける警察です。
○レクイエムで祈る人々。
黒衣を纏って、モーツァルトの葬儀に参列します。
あ、こうして数えると11役やってましたね笑
着替えだけでいうと15回着替えておりました笑
裏でお手伝いしてくださる衣装さん、ヘアメイクさん、マイク担当音響さん、明かりを照らしてくださる舞台部さんがいなければこの早替えは絶対にこなせませんでした。
本当に感謝しています。
どの役もすごく大好きで愛しい役たちです。
みなさんは全て見つけてくださいましたか?😁
ご来場くださって本当にありがとうございました。
さて次は「キャメロット」!!
切り替えてまた新たな作品に挑んでいきます!
平山トオル