2022年僕にとって大きな転換点。
今だから言える。
コロナ禍になった2020年最初の緊急事態宣言が出された時。
未曾有の事態にそんなつもりはなくてもたくさんの不安に包まれた。
「ああ僕の人生はきっと終わったんだ」
そんなことすら考える時があった。
ストレスを溜めて自分が壊れることを恐れて逃げるために、
「もうこのまま舞台出られなくなって俳優辞めることになってももういい。仕方ない。やること見つける。」
そんなことすら言うこともあった。
自分自身はストレスなんて全く抱えてなかったつもりだったけれど、ただ強がっていただけみたいで、
緊急事態宣言に入ってすぐにストレス性胃炎になり、毎晩腹痛に悩まされた。
そして、夜中知らぬうちに歯を食いしばるようになったせいか歯が2本もヒビが入った後割れた。
そんな時周りの人がずっと僕を励ましてくれた。
ファンの方からは
「早くトオルくんに会いたいな。トオルくんの歌声が早く聴きたい」
よく会う友達からは
「辞めたらいかんよ。トオルなら大丈夫」
「焦らず自分のペースでやったらいい」
後輩とかには
「ダンスのことなら何でも聞いてください」
地元の友達とかには
「透は俺たちの憧れやけん、続けてくれよ。芸能界のことは分からんけど、テレビとか出て自慢させてくれよ。」
親には
「コロナはピンチじゃない。チャンスやぞ!チャンスやと思え!お前の強みは努力できることやないか!お前のことは俺が1番知っとる。お前ならできる!コロナになんか負けたらいかんぞ!がんばれ!」
みんなそれぞれの言葉で励まして応援してくれた。
だからこそすぐに持ち直して、自分のやるべきことを見据えて乗り越えてこれた。
僕はこのコロナ禍の期間を平山トオルの大改修期間と名付けることにし、
見て見ぬ振りをしてきた自分の故障や老朽化した部分の大工事に入った。
学生時代何度も通った横浜駅のいつまでも終わらない工事のように、遥か昔から今でもずっと工事中の渋谷駅のように、
永遠に終わらない大規模工事になることも覚悟して取り掛かった。
修復した部分、工事中の部分それぞれあるけれど、
そのかけてきた期間は決して無駄ではなく、自分にとって大きな時間でした。
18年間悩まされた持病もこれがきっかけで完治。僕にとってこれは大きかった。
この大工事はこれからもまだまだ続けていく工事です。
気づいたら「クリスマス・キャロル」は3年ぶりのミュージカル。
久しぶりに舞台上であれだけ歌った。
その久しぶりの舞台が、幼い頃にテレビで見てからずっと憧れだった吉田栄作さんと早見優さんとのトリオで歌う役なんて、こんな贅沢な贈り物はない。
ミュージカル「クリスマス・キャロル」では
最高の素敵なメンバーに囲まれて、長岡公演だけは雪のため残念だったのだけれど、そのほかの公演は全てこのコロナ禍の中実施できたという奇跡のような時間でした。
さて今年の目標は『挑戦』でした。
今年早々に『挑戦』したオーディションで決まった舞台が来年春の音楽劇『ダ・ポンテ』、
他にも来年いただいたお仕事があります。