那谷、菩提周辺は碧玉の一大産地可能性?? | 鑑賞石の世界

鑑賞石の世界

良石に巡り合いますように…。
一生一石。

先日の北陸中日新聞、石川県版に興味深い記事が掲載されていました。
弥生時代に、緑色の鉱物 「碧玉」が石川県小松市の菩提、那谷各周辺から産出し西日本を中心に各地に流通、装飾品の 「管玉」の材料に使われていた可能性か高いことが研究で分かったそうです。
小松から関西や山陰地方に送られ加工されたとみられ、古代日本の一大原産地とのことではとの記事です。

そうなん??医王山~加賀は緑色凝灰岩が転がっとるけどか。。。
那谷、菩提に関してはどちらかと言うと、瑪瑙や水晶の方が多いですね。
イメージ 1
参考品で拾った那谷産の「碧玉」です。
庭に転がっていた物を、水で濡らしてあります。
緑色の「碧玉」は綺麗なものは少ないですね、石質が悪い(柔らかい)。

イメージ 2
石質の良いもの、そのまま見れる物は少ない。
この石は濡らしていません。
拾える石は、小ぶりなものが多く鑑賞石としては適さないので、鑑賞石として見れるものはいくつか持っている程度である。

イメージ 3
この石は、昔拾った菩提産の 「碧玉」。
画像では分かりにくいが、母岩に対し、「脈」になって 「碧玉」が層になって走っている。

イメージ 4
裏面、脈になっている「碧玉」が多い。

新聞の記事では、「碧玉」破片を調査したところ、成分組成や含有イオンを調べる分析方法から、菩提周辺で産出された碧玉の一部と、断定されたようだ。
小松市周辺??緑色凝石岩は金沢、小松、加賀市周辺で広範囲に産出しますね。
何はともあれ、加賀地方の 「碧玉」が首飾りなどを材料として、出雲の玉造などと並び、弥生時代の文化に大きな役割を果たしたのでしょうか。
ロマンを感じます。

では、今日はこの辺で、
ご機嫌よう。。。

一生一石。