『与える木』 | It's a Small World゛

『与える木』

あるところに
一本の木が生えていた。

その木はある小さな少年を
可愛がっていた。

彼は毎日、木のところに
やってくるのだった。

木から落ちる葉を集め

それでつくった王冠を頭に
森の王様ごっこをしたり

木にのぼって
枝でブランコしたり

りんごの実を食べたりした。

二人はかくれんぼをして
あそんだ。

疲れると、
彼はりんごの木の蔭で
眠るのだった。

彼は木が大好きで
木も幸せだった。

しかし、
時がたち成長した彼は
友人とすごすようになって

木は一人ぽっちになることが
多くなった。

そうしたある日、
青年となった彼が
やってきた。

木は"boy"と呼び掛けると
いつものように
彼を遊びに誘った。

しかし彼は
ものを買ったり遊んだりする
お金がほしいと言う。

それを聞いた木は
りんごの実を売って
お金をつくるようにとすすめた。

彼はりんごの実を採ると、
木のもとを去った。

木は幸せだった。

しかし彼は
長いこと行ったきり…
木は悲しんだ。

そうしたある日
壮年となった彼が
戻ってきた。

木は嬉しさにふるえ、
"boy"と呼び掛け
彼を遊びに誘った。

しかし彼は
忙しさを理由に
その誘いを断り

家が欲しい、
結婚したいし子どもも欲しい
と言う。

それを聞いた木は
枝で家を建てるようにと
すすめた。

彼は枝を切り落とすと
それをもって
木のもとを去った。

木は幸せだった。

しかし彼は
行ったきり
ながいこと帰らなかった。

だから彼が戻ってきたとき
木は嬉しくて
ものも言えなかった。

木は中年となった彼に
"boy"と呼び掛け
いつものように遊びに誘った。

しかし彼は
それを断った、
年をとって悲しくて
遊ぶことができないと。

そして、遠くへ行くために
ボートが欲しいのだと言う。

それを聞いた木は
木の幹でボートを造るようにと
すすめた。

彼は幹を切り倒し
ボートを造って
航海にでかけた。

木は幸せだった
…しかしほんとうは
そうではなかった。

ながいことたって
老人となった彼が
再び戻ってきた。

木は切り株だけになってしまって
彼の役に立てないことを嘆く。

彼のほうも、
りんごは歯が弱くなって
食べられない、

ブランコも木登りも
老人になって
疲れてできない、

座って休める静かな場所が欲しい
と木に告げる。

それを聞いた木は
いつものように
"boy"と呼び掛け

古い切り株となった
自分の上で休むようすすめた。

彼は言われるままにした。
木は幸せだった。








どう感じましたか?







この物語は
世界中の子どもたちに
読まれた物語です。


この話を
初めて読みましたが
木の彼に対する愛情が伝わって
とても切なくなりました…
(・ω・`)


この物語の後に

他国と日本の子どもたちの
この話に対する
『とらえ方』が書かれていて
とらえ方の違いに
すごい驚きました(O_O)


日本の子どもたちの感想は
少年を厳しく
非難するものだったんです!!




しかし、補則には


幾通りものとらえ方が
あることを知り
子どもたちの心の違いを
理解することが重要である。


と、書かれていました。





一つの話で
たくさん感じることが
できました(^^)/