前回は「高知県 修行の道場」に入ったところまで書いてみました


本日はその続きから…



「自分探しの旅」というテーマではじまったこの『歩きお遍路旅』…



この高知に入ってからは徹底的に自分と向き合うことになりました。



その結果…


完全に『自分を見失う』という結果になりました(爆



四国遍路を歩く上で、一応「行程」というモノを立てていました


もちろんその通りには行かないのでその都度修正をしていくのですが…


ワタクシが出発したのが11月14日


大体平均40日前後で一回りできるということでしたので、順当に行けば

12月24日くらいには終了できるという計算になります。


ところがこの高知に入ってからは行程が大幅にずれ込んできました…


一日約35~40㎞は歩けるのですが、この高知県では酷いときには20㎞前後…


ざっと計算してみても年内に地元に帰ってこれるかどうか…


こうなるともう完全に自分を見失ってしまいます。


『自分を探す旅』から『四国八十八ヶ所歩こう会』へと変わってきてました。



何のために自分がこうして歩いているのか…

なぜココに来ているのか…

自分とは何か…


一切こういうことを考えずに、ただひたすらに行程を考え年内に帰るにはどうすればよいのか…

一日でも早く遠くへと歩こう…ということに意識がいってしまいました


こうなるとなおさらまったく歩けなくなるものです!!


そんなことで結局高知県も終わりのほうである「金剛福寺」へと来たときのことです。



お参りを終わらせて、何気に足摺岬の展望台にて一休み…


見渡す限りの太平洋…

丸く見える水平線…


ボーっと眺めているとふと

『一体なぜここにいるのだろう?』

と考えてました…


この時にようやく自分本来の目的を思い出したときでした



『そうか…自分探しに来ていたのだ!!』



自分を見失えば歩くという単純な動作すら出来なくなる


しかし、自分というモノしっかり見つめていれば大きな目標から目の前のするべきことまでもが見えてくる…


この高知県では『自分探し』という意味を再確認させられる土地となりました


そういう意味ではまさに『修業の道場』でした



今回も長くなってしまったので、この辺で♪


さて、本日は「高知県 修業の道場」編を書いてみようと思います。



前回書いたように徳島県にて、

挫折寸前から立ち直りかけている状況で高知県に入りました


この高知県は「修業の道場」といわれています。


その理由は…


異動の距離が圧倒的に長い県

そして、巡る札所(お寺)の数が少ない


つまり、数日歩いてひとつの札所(お寺)に着き、また数日歩く…

という状態…

簡単に言えばひたすらに歩いての巡礼ということです


この「歩く」というのが「自分と向き合う」時間になるのです。



毎日何時間も自分と向き合い続ける…

それを十数日間…


本当に苦痛の毎日になりました



高知県に入ってすぐに膝に違和感を感じていたため、病院へと受診

「水が溜まってますね」との事


とりあえず薬で炎症止めながら続行ww


半分以上はドクターストップに期待してましたがww

残念ながら止める理由がないので続行しました(爆



高知を歩いていてよくあることが、

自動車で巡礼されている方に「乗っていきませんか?」

と度々声をかけていただくことがあります


「歩かせていただいているので…」

と、お断りするのが定番となってました



いつもながら「やっぱり乗っておけば…」と毎回後悔ww

おそらく乗ったら乗ったで「乗るんじゃなかった」と後悔しそうですがww


それこそ親切を裏切りそうなのでお断りをさせていただいてました



もうひとつよく目にしていた物が

『○○寺まで60キロ 車で2時間』という標識や案内板です


60キロといえば大体歩いて1日半くらい…

車で行けば2時間なのに…

と、目にする度に絶望的な気持ちになります…



こういうことが重なり繰り返すとどうなるかというと………


『自分を見失う』という結果になります



と、本日は長々となってしまったのでこの辺で


次回は『自分を見失うという事』から『自分とは何?』について書いてみようと思います。



長々としかも引っ張るような終わり方で失礼いたしましたm(. .)m


スッカリ土日の更新をサボってしまいましたww


ちゃんと嫁さん孝行しておかないと後々大変なので(爆




さてさて、前回の続きを書いてみようと思います♪





前回は心折れているところまで書いてみたので、その後を少し書いてみますので、

しばらくお付き合いをww



徳島県もようやく終わりに近づいた頃には「止めたい」気持ちがMAXに…


もういい加減歩くのも飽きたし、とにかく嫌になる一方…

誰に何を言われてもいいからさっさと止めて家に帰ろう…


こんな気持ちが増していく毎日…


ついに「太龍寺」へと向かう道中に

 「このお寺を最後に止めよう!!」

 「寺に着いたらタクシー呼んで帰ろう!!」


と決心しました!!


淡々と登る山もコレが最後と思いやっとの思いで上りきり

お寺の人を見かけて

 『済みませんがタクシーを一台呼んでいただけますか?』

…と声をかけようと思った瞬間…


 『大変でしたね、頑張ってくださいね』


…とみかんを2個と数個のチョコレートを添えての一言…



今まで溜め込んでいたモノが一気に噴きだしたかのようにその場で涙があふれ出てきました。



結局止めることを言い出せずに…

むしろ嬉しいような、気持ちがすっきりとしたような…

なんとも表現しにくい感情でした


『とにかく歩いてみよう…』


ふもとまで降りる決心がつき、結局続行ww


この後30数日間歩き続けたのはこの『がんばってね』

の一言でした。


『人の言葉には力がある!!』


この旅でまず学んだ大きな出来事でした。



さてさて、だいぶ長くなってきたので、本日はここまで♪



明日からもがんばって更新しよ~ww