「ゆでがえる」状態で感覚がマヒしている小金井市長(と一部の議員)~行革特別委員会にて | いろいろが、彩るまち。小金井市長 白井亨(元小金井市議会議員)blog    <※2022年11月2日までは市議会議員としての記事です>

いろいろが、彩るまち。小金井市長 白井亨(元小金井市議会議員)blog    <※2022年11月2日までは市議会議員としての記事です>

第一子誕生をキッカケに地域に目を向け色んな「縁」のおかげで地域に生きる“日常の豊かさ”を実感。2013年市議会議員初当選。2017年市議選でトップ当選、再び市政の最前線へ。2022年11月27日市長選挙75%の得票、当選!市長となる。


本日は行財政改革特別委員会でした。

昨日の予算特別委員会での「基金があれば建てますよ。そういう状況ではないから建てられない」の市長答弁を受け、私は急遽本日の質問内容を変更しました。

今進めている来年度末までの第3次行財政改革大綱(77項目)を急ぎリニューアルし、財源を生み出す行財政改革大綱を4月から実行したらどうか、と提案したのです(既に何度もこの提案をしているのですが、改めて…)。


↑進捗状況を示す資料が提出されていますが…

昨日の答弁を聴く限りにおいて、市長は口では「建てたい」と言うものの、新庁舎建設を諦めていると私は判断しました。理由が「お金がないから」ということなので、そのための財源をホンキで生み出す改革に着手せよ、ということです。

今の第3次行財政改革大綱は、数値目標もプロセスもKPIも曖昧であり、進捗を報告されても評価をする基準もないため、こちらとしても雲散霧消の中の質疑しかできません。



市の答弁としては、さすがに来年4月から新しい行革大綱を作成して実施するという考えには至らないわけです。行革で産みだした財源を新庁舎建設へという保証も元々ないわけですが、新庁舎建設が実現しない事の重大さを皆わかっていないんじゃないか、と危機感を覚えます。



▼そもそも、改めて新庁舎建設とは…

新庁舎建設計画は1万人アンケート、市民フォーラム、基本構想から基本計画まで市民参加で関わり、H30年8月竣工を目標とし今年度「基本設計」の予算まで組まれています。ただ、お金がない(+資材費高騰・労務単価上昇)の折、6月から「凍結も視野にあらゆる方策を検討」という状況です。

その後9月に例の「新庁舎建設の凍結および第二庁舎の取得」を突如提案し騒動に。

※詳しくは→コチラ(新庁舎建設の凍結および第二庁舎取得騒動とは)

結果的に議長の進言を受けた形で市長は撤回しましたが、あらゆる答弁を聴く限り、未だその可能性は選択肢として持っているようです。

結局、財源をつくる努力も不十分であり、新庁舎建設をする想いがないことは昨日の答弁を聴いて市長の腹に持っているものがよくわかりました。



▼新庁舎建設停滞が様々な市民サービス向上の“ボトルネック”に

ちなみに、新庁舎建設が蛇の目跡地(予定地)に進まないことで、以下の事柄が停滞することになります。

①ココバスのルート変更及び増便なども含めた改革が棚上げのまま
②市民協働支援センターの行き場が定まらず
③ジャノメ跡地が遊休資産のまま(一部他の施設で利用)
④第二庁舎はレンタルのまま
⑤合同庁舎にならないことで事務効率が悪い


などなど、新庁舎建設が進まないことがあらゆることの「ボトルネック」になっていると言っても過言ではありません。


確かに財政やりくりが厳しいことは議会での様々な議員の質疑も聴いているので理解しているつもりです。ただ、それならなおさら“ドミナントロジック”(その場を支配する既成概念の空気)を壊して、先進的な改革をやればいいでしょう。

そういうこともやらず、これまでの延長上でしか物事を考えず取り組まないから(ついでに言うと、本来やるべき改革や事務事業の見直しすら仕組みがなく充分実行できていません)、こんなことになるんです。


残念ながら新庁舎建設の財源の捻出が「できない」なら、それは経営者として限界ということです。

今日は市長には申し訳ないと思いましたが「ゆでがえる」という例えも使わせて頂きました(申し訳ないと書きながらタイトルにも使ってますが)。

1年8か月前に議会に入った私は、市役所の中をみてその状態を知り、「熱っ!!!!」と思ったワケです。とても危険な経営状態だと日に日に感じています。ただ、市長及び執行部はその熱い湯の中に漫然と浸かっています(一部の議員も)。

財政が悪化している中で、この状態にいることが当たり前になってしまっているのではないでしょうか。

さらに、新庁舎建設という市の最上位計画にも位置づけられている市民サービスの拠点であり、市民サービスを拡充していく起点となり、市民全員に関わるこの大事業を遂行するという市民との約束を反故にする、ということすら「構わない」「仕方ない」とマヒしてしまっているのでしょうか。

今でも平気で「やっぱり第二庁舎を買ったほうがいいと思うんです」と述べる市長応援団の議員もいます。


新庁舎が予定通り(100歩譲って5年延伸でも)建てる見通しを立てられないなら、市長も理事者も議員も総辞職したらどうかと思うんです。それくらい市民にとってこれほど重要な市を挙げての事業を反故にするなど、こんな理不尽で無責任な話はないんじゃないか、と思っています。


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