それはあまりに唐突だった。
「おう」
そう言ってフォークとスプーンを
手渡され…
「朝メシやろがい」
有無を言わさず朝食を摂らせようと
仁王立ちになった人がいた。
テーブルに置かれた朝食はこちらだ。
見当たらなかったので
「あの、スプーンは何のために…」と
遠慮がちに尋ねたところ、
「お好みやろがい」と言われた
「お好みでスプーンを使って」
コーンをすくって食べるという
意味のようである。
「朝メシやろがい
大事なのは朝メシやろがい
朝メシを食わへんから
あかんのやろがい」
「あかんのやろがい」は心外だが
朝食は摂った方が良い。
ありがたく頂くことにした。
「ちょっとだけ、オリーブオイル
かけようか」と
ブロッコリーにオリーブオイルを
かけてくれた。
優しいところも少しはあるのだなぁと
思っていると…
「うんしゅうやろがい」
う、うんしゅう…???
再び恐ろしい剣幕で
コップに(温州)みかんジュースを
入れて持ってきたのであった…
しましょうねさんと似ているが違う。
さらなる変なキャラクターが爆誕した、
お盆休みの朝であった。