昨日の午前中、それはのんきなものだった。

先日とは別の公園に蓮を見に行っていた。
曇って蒸し暑かったので
早々に帰宅してシャワーを浴びて
「うわっ!ぶつけてもないのに
膝にあざできてる!血小板減ってる!」と
写真を撮るためにひざまずいただけで
内出血を作ったことに驚いていた。
その後はのんびりと朝ごはんを食べて
洗濯機を2度回して
テレビをつけて「お昼ごはんは
もう少し後でいいか〜」などと思っている
実にどうでもいい、しょうもない朝だ。

それが正午前の速報で一転した。

不満があるからと相手の命を
奪おうとする思想を嘆き

病院へ向かう家族の気持ちを思って
苦しくなり

心肺停止とみなしているからこそ
手術や輸血などの処置をした医師に
銃撃を受けた時点で
即死だったということかと尋ねる
記者の浅薄さに呆れて

ニュースを見ながら泣いていた。
ニュースを見るのが苦しかった。

それでもずっと見ていたのは
「予断を許さない状況だが
一命を取りとめた」という知らせを
待っていたからだ。

自分が今日命を失うなんて、
誰も思って生きてはいない。

無念さや不条理を思ってまた泣いた。

できることなら
のんきな朝に戻ってほしい。
あんなことは起こらないでほしい。

心よりお悔やみ申し上げます