（余談）１錠の動揺

毎朝７時にオラパリブを飲む。

循環器内科で処方されている
ピタバスタチンも朝の服用だが
経験上、同時に飲むと気持ち悪さが
増すように思えるのでオラパリブの
１時間ほど後に飲むようにしている。

ピタバスタチンを飲む時間となり
錠剤をシートから出した。

次の瞬間、目を疑った。
そして手のひらにあるものを
まじまじと見た。

これは…


オラパリブや！！！ポーン


もう飲んだにもかかわらず
ピタバスタチンと間違えて
オラパリブを出してしまったゲッソリ

オラパリブの錠剤並みに大きなミスだ。

オラパリブは湿気にひどく弱いと聞く。
あんなに頑丈なアルミシートに
入っているのはそのためだ。

「わぁ…ガーン」と小さく叫んでから
出してしまったオラパリブを
ラップでグルグル巻きにし、
光にも弱いといけないので
アルミホイルで包み、
さらにジップロックに入れた。

もう仕事に出かける時間に
なっていたので焦っていた。
焦っているくせに錠剤を湿気と光から
とにかく守ろうと動いていた。
あたふたした頭で夜に飲めば
ぎりぎりいけるのではないかと
考えたのだ。

オラパリブの薬価は高額だ。
限度額認定証で助けられているだけに
無駄にするのは罪悪感がありすぎる。

出勤途中もあれこれ考えた。

湿気の影響はだいぶ抑えられるだろうが
開けて11時間経つオラパリブを飲んで
良いものなのだろうか…

主治医に相談…いや、困らせるだけだろう。
化学療法センターか、薬剤師さん…
いっそ調剤薬局に電話してみようか…

しかし、開けて半日経ったという薬を
「飲んでもいいよ」とわざわざ許可する
医療従事者がいるだろうか。
相談すれば、その分だけ
手を煩わせることになるだろう。

高額な薬を１錠出したことで
病院に電話をかけてしまいそうなほど
「もったいない」が頭を占めていた。
そのくらい揺さぶられていた。

しかし、考えているうちに
少し冷静さを取り戻したので
相談先を変えた。
そうですよね…笑い泣き

取り出してしまったオラパリブを
夜に無理に飲むことは諦めた。

「今日は仕事が昼までだから
配達員さん気に入りのお弁当の
店でランチでも…ラブラブ」と
前日までは目論んでいたが、
オラパリブを無駄にした罪悪感で
買い置きの８分どん兵衛に自粛した。
８分どん兵衛はもちもちでおいしかったが
横にあるジップロックが
朝の失態を思い出させる…笑い泣き

オラパリブ１錠分、
大いに反省することとなった。
今後はピタバスタチンと
取り違えることのないよう、
再発防止に努めようと思う。

こんなに違うのに…。トホホ。ショック