介護タクシーでホスピスに到着すると
緩和ケア病棟の看護師さんが
車椅子で迎えに来てくれました。
病室に案内され、
まずは主治医となる先生と
担当の看護師さんと挨拶。
そのあと他の先生方や看護師主任が
自己紹介に来てくれました。
初日でつらかったことは「気持ちの吐露」
「今思っていることは?」
→仕方がないこととは思っているけれど
なんで死ななあかんのやろうと思っている。
「心残りはありますか?」
→コロナ禍でできなかったことも
含めたくさんある。
母を置いていくことも心残りだ。
「これまでの人生を点数化するなら
何点ですか?」
→50点くらい。平均寿命に達していないから。
「これからの治療で心配な点はありますか?」
→緩和ケアについてはしっかり
サポートしてくれると思っているので
さほど心配していない。
「一番不安に思っていることはなんですか?」
→これからだんだんできないことが
増えていくのだろうけれど…
それが(死ぬのが)いつなのかが不安。
「どこをゴールとしたいですか?」
→ゴールというのはわからない。
ただ一日一日を更新していけたらと思う。
「思いおこす・思い返す」というのは、
本当に心をえぐるのだなぁと思いました
それを夫と母がいる前で
話さなければならず
話す私も泣いているけれど
それを聞いている夫と母を
泣かせてしまっているのが
とてもつらかったです
母にいたっては
「最後まで世話できんでごめんな」と、
もともと可能なあいだでよいはずの
在宅医療を続けられなかったことまで
泣きながら謝るので、本当に気の毒でした。
家族が帰ったあとは
点滴を開始してから
病棟の施設を案内してもらいました。
点滴はモルヒネ(皮下注射)が
1時間あたり0.05mlで24時間、
(↑皮下注射の方が量が少なくてすむのだそうです)
栄養とステロイド点滴が
午前と午後に2時間ほどで
行われることとなりました。
初日は気持ちがたかぶって
ほぼ眠れませんでしたが、
これからはなるべく楽に楽しく一日一日を
過ごしていこう、そんな風に思った日でした