「三子に送迎してもらうんだから
一緒に家を出て、帰る家も同じ、
歩く距離なんて全くないやん
天気も関係ないし…
それでも気になる事があるなら、直接
三子に相談してみたらいいんじゃない?」と
私が言えば
「三子には相談できんから、
あんたに言うとるんや!
雨が降ったらどうなるのか、心配やから相談しとるんやんか!」
「そこまで心配なのに相談もできないなら、
じゃあもう三子には断っておいたら?
初めの予定どおり、私が行くよ
毎年私が頼まれてる行事やから要領もわかってる
家でも◯◯に着いても車を出入口に横付けするから
歩く練習ももうやらなくていいよ」
すると
母は
「三子に頼んだからには断れん
事情というものがあるんや!」と怒って
それ以来、電話が途絶えました
私には気軽に頼んだり断ったりする癖に
この経緯を夫に話すと
やはり
歩く練習?予行演習って何?となって
当日、送迎が必要でも不必要になっても
一応、早めに行って待機しておこうという事になりました
そして、◯月◯日になり
まだ夜明け前の暗いうちに
電話が鳴ってギョッとして起こされました
母からです
「起きたら雨が降ってたから
送迎して欲しいので、来て欲しい」
「そのつもりにしてるよ」と返事すると
「もしかして、今日、
村でSさんに出会うかもしれんけど
知らない振りをして
さも偶然に、この辺を通り掛かりました、気が向いてこの村にちょっと立ち寄ってみました、という
さり気ない顔をしといてよ」
はああー?何それ?どういうこと?
「さり気ない顔って、いったいどんな顔?
小芝居しろってこと?
Sさんって誰?」
Sさんは、80歳を過ぎた酒好きのおじいさんで
村はずれの✕✕に住んでいるそうです
「✕✕に住んでる人?
じゃあ、お母さんはSさんの家まで歩く練習をしてたって事?」
「そうやけど、今は長話はしておれんのや
これからSさんに断りの電話をせんとあかん」
え?こんな朝早く?何の電話?
やめてよ
Sさんに迷惑だよ、まだ寝てると思うよ、
なんでそういつも自分本位なの?
私が言ってる間に、母は電話を切って
話中になってしまいました
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