国外逃亡17日目 ここタイ南部の東・タイ湾に浮かぶ
パンガン島(KOH-PHANGAN)は、「地球の歩き方」(有名な旅行ガイドブックシリーズ)のタイ版にも、『素朴なバンガローと手付かずの自然が残る島』と紹介される通り、アリ、ムカデ、イモリなどが日常的に現れ、生まれたときからそうやって生きてきたであろう、外人客に媚を売り餌をねだるネコと共に過ごすバンガローは、テラスから豊かな自然と山々、そして夕日が沈む海とビーチが見渡せる自慢のバンガローなのだが、高級な豪華ホテルではないのでやはり素朴な作りではあるし、手付かずの自然であるからして、島に転々と人々が集まっているビーチとビーチを結ぶ道は斜面が45度~50度はある激しいアップダウンの荒れた道で、もちろん舗装なんてされていないわけだから、レンタルバイクに乗った観光客がスリップ、転倒するのも日常茶飯事。
しかも、こっちは1日450円さえ払えば、誰にでもバイクを貸してくれるし、ヘルメットもルールも信号も国際免許もいらない。10歳に満たないであろう子供たちが4人乗りして100Km近くですっ飛ばしてたりする光景にも慣れた。
先日、俺と女が2人乗りで港の方まで遊びに向かう途中、現地のタイ少年3人乗りバイクが、目の前で崖から転落していくさまを見て、手付かずの自然ってのもどうなのかと初めて考えた。
フルブレーキでも全然歯止めがかからない急な下り坂が突然急カーブになってたりするし、その先はもちろん、ガードレールなんてないから崖になってるわけで、俺も数度死ぬ思いをした。
でもプーケットやサムイ島の様にリゾート化されていないし、人も時期によっちゃほんとに少ないからゆっくりできるし、とても素敵な島なんだが、『地球の歩き方』には半ページしか紹介されていないのは、昔から満月の夜に開かれていた島の祭り・フルムーンパーティーはいつのころからトランスのパーティーになり、世界中からバックパッカーやパーティー好き、ヒッピー、ジャンキーが集まる島だからだろう。
フルムーン以外にもハーフムーン、ブラックムーンなど月の満ち欠けにあわせてパーティーは開かれ、ドラッグとトランス好きが島に集まりだした。
でもまーそんなのが目的じゃないやつからもたくさん愛される素敵な島なんだなーパンガンは。
そんな島に滞在して約2週間になるのだが、俺たちはもうすっかりハドリン(島の中心の町)の島民の様で、町を歩けば、現地の人から「元気か?」と声をかけられるし、「お前らはもうここのやつだ」とか何とか言って、買い物の度に特別に現地価格で物を買えたり、まーまったくもって昔ながらの島民の扱いを受けれる様になった。
…というのはまーったくのうそで、俺らの1日の宿泊代も稼げない現地の人からすれば、よその国の金持ちのガキが能天気に働かず遊んでばっか浮かれているし、2週間分ほどの給料を3~4日に1度換金してくるジャパニーをうざそうな目で銀行員は見るし、まーうらやましいばかりの旅行者だ。
実際、円の強さのおかげで俺たちは、きままに外国で遊べるわけだが、だからと言って、物価の安い国で金で物を言わすのは、ほめられたことではない。
が、やっぱり円の強さで物を言い、草とか紙とか玉とかキノコをキメにキメ、1日中ボケッとしたり、夜のビーチで酒を飲んだり、ハコで踊ったり、パーティーで踊ったりするのは最高に楽しい!!
で、だ、今夜が例のフルムーンパーティー。
町はサムイ島やタオ島からパーティー目当ての人間でごった返している。
見たことのない人の多さで、いつもPCを使ってる店で初めて席が空くのを待ったほどだ。
まー島も稼ぎどき、俺らも踊りどき。
円に感謝し、今夜は踊ろう!