我ら踊りの部族!!自然と遺跡と音楽と。 | 危険!猛毒ポップコーン!

我ら踊りの部族!!自然と遺跡と音楽と。

目の前には小さな遺跡、その遺跡にプロジェクターから映し出された映像がぐるぐる回る。

DJブースからはぶっ壊れた音楽が大音量で流れ、空を見上げれば月が確かに見守ってる。

来るっ…あっ…あっ……いくっ…


ウォォォォォォーーーーーーーーーーーーーーーーーーッッ!!!!!!


パーティーだ、パーティーなんだーーーぁ!!!



その日の昼ごろにレンタカーで大阪を出て、女と寺息子と3人で岡山に向かった。

岡山は、背中一面にイカス和彫りが入った友達の地元で、そこでその和彫自然児やディッキーズ、和彫りの彼女とその友達ヒッピー達が、パーティーに出演するってわけで俺らも参加しに車を走らせた。

もちろん、岡山に着くまで我慢できない俺達3人は、はやる気持をおさえる様に何本も何本も巻いては、紫の煙を吐き出すわけだが…

免許を持ってるのは俺だけだから、結構大変!

スピード感覚はわからなくなるし、気付けば意識が違うとこいってるし、何度か死ぬ思いもした。


とはいえ無事に岡山についた俺達は、前日に地元に戻っていた和彫自然児の実家に招待され、美しい自然に囲まれた景色を見ながら一服つけて休憩していると、まもなく高速バスで向かってきたディッキーズ、ピースメーカー、窓際課長が到着合流。

のどかな田舎道をウグイスの声を聞きながら、パーティー会場に向かった。


四苦八苦しながら到着した会場は、山の頂上付近まで登った遺跡の周りで、山だけあって眺めは最高だ。遺跡の前にDJブースがあるメインステージと、すぐ近くにデコだらけの公民館のサブステージがある。

会場には先に到着した和彫自然児の彼女達が、デコやらなんやら忙しそうに動きまわっている。

俺達も説明書がない誰かのでかいテントを、あぁだこうだいいながら1時間かけて組み立てた。無数のテントで場所は限られていたけど、なかなかいい場所だ。

よしっ、準備は万端だ。

音出しまでまだ時間があるようだし一服するか。


しばらくゆっくりした0時ごろ、俺と女は玉を飲み込み、メインステージに向かった。

ウォーミングアップ程度に踊ってたのもつかの間、いつの間にやら俺って本気になっていた。

最高だ、最高だ、最高だ!!

俺は腕を動かし、足で地面を踏み鳴らし、踊りかどうかなんてもう関係なく、ドカスカ踊りたおす!

振り向けば後ろで女もずっと口元が緩みっぱなしで踊ってる。

ピースメーカーもいる。

いる、いる、いる、みんないる!

遺跡に映し出される映像、月、自然、山、俺、みんな、音、音、音…!!


ウォォォォォォォーーーーッ!!


無我夢中で踊っていると気が付けば少しずつ空が明るくなりだしていた。

テントで寝ていた、生まれた頃から読経の四つ打ちで育った根っからのトランス好きの寺息子も気持ちよさそうに踊っていた。


俺ももうしらふだとかどうとかわからない。

ただ、気持イイ。

太陽が昇ってきた。

暖かい日を肌で感じた。

気持イイ…。


和彫自然児とディッキーズが作った曲もよかったし、他の友達のDJもかっこよかった。


踊り疲れた俺達は輪を外れて、景色を見下ろしながら一服つけた。

大阪にはない自然を眺めながら、周りの人間の顔を見た。

焚き火にあたってる奴ら、テントん中で寝てる奴ら、踊り倒してる奴ら、ポイを振り回してる奴ら、みんなそれぞれのパーティーを楽しんでいた。

俺も俺のパーティーを楽しんだ。


死ぬ前に何がしたいかって聞かれたら俺はきっと踊ると答えるだろう。

そんな気持にさせてくれたパーティーだった。