重い病気を患っている利用者さんを訪問

ほぼ一日ベッドで過ごしている

静かな表情だ

体調を伺い

暖かくなりましたね

と声をかけると

桜は咲いているんでしょうね、でも、僕には見えない、と。

居室からは見える景色は少しだけ

外出は通院時のみ

世の中は桜が咲き誇り、美しい桜色が空を染めている桜の下には人々が集っている

彼は、居室の小さな世界で病と戦っている

その対比を目の当たりにし

かける言葉が見つからないが

今は自分が出来ることを

やっていこう


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