いつか死ねる事の慰めいつか死ねる事の慰め 谷川俊太郎 <生きていたくない>と言えることこその逆説的な喜び、 そう言える唇と舌と咽喉と心をもつことこそ 生の証しなのだが、それはまた死の証しでもある、 いつか死ねることの慰めを歌ってはいけない理由が どこにあるだろう いつか同じ所にいく それは幸せかしら それまで、せめて胸を張れる生き方を 今は、精一杯の笑顔で