地動説と天動説 | 向日葵の微笑

向日葵の微笑

日々徒然

昨日まで「ガリレオ -初めて「宇宙」を見た男」を読んでいました





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まず最初に


ちゃんと資料見て描いたわけじゃないので間違ってたらゴメンナサイ




聖書には、天動説について明確に書かれた箇所って無いんですよね


それなのに何故教会は頑なに天動説を支持したのか



ここからは、聖書の解釈



旧約聖書コヘレトの言葉(伝道の書とも)1章5節に


『日は昇り、日は沈み、

 あえぎ戻り、また昇る』


という一文があります


カトリック教会によると


「日は昇り、日は沈む」という表現は、地球ではなく太陽が移動している事を意味している


という事になります


そして。この「コヘレトの言葉」というのは


「箴言」「雅歌」とともにソロモンによると考えられていたため


神に愛されたソロモンが間違った事を言うワケがナイ。という解釈



それから。詩編104.5


『主は地をその基の上に据えられた。

地は、世々限りなく、揺らぐことがない』


これは、創造されてから後、地球は決して動くことがない。と解釈されました


地は揺らぐことがないのですから、動くのは天であるという事になります



まぁ。それともう一つには、地上から空を見上げた時、それがとても自然だって事


単純に空が動いているように見えますよね


アリストテレスなども唱えたこの説を、体系づけたのがプトレマイオス(2世紀頃)


この天動説はキリスト教の「天は聖なるもの」という考えと、ぴったりと合ったため


深く受け入れられたんですね



一方地動説というのは、神の御業を否定することにつながると考えられました


教会は、太陽を教皇の象徴と考えていたため


太陽が中心であるという考え自体には、特に否定的ではなかったようです


しかし、地球の動きに関してはそうはいかなかった


主が据えられたものであるので


動くことは否定しえないが、動いてはならないのだとされました



他方で、アリストテレスが間違っていたなどとするのはけしからん。という動きもありました





彼が裁判にかけられた経緯は、政敵によるものが大きかったとは言え


たったこれだけの根拠のために異端とされたガリレオ


彼自身は敬虔なカトリック教徒でした


自身の発見、考えと、キリスト教の教義は何ら矛盾しないと考えていたのに


教会によってすべてを否定されたその衝撃はどれ程だったでしょう




結局、教会は1822年地動説を認めます


そして1992年


ヨハネ・パウロ2世はガリレオ裁判は誤りであったと、正式に謝罪をしました