吉本興業は2013年9月までに倒産する
今日、話題になっている河本氏の母親が生活保護費を受給していた問題で、河本氏が記者会見するそうです。
この問題の対処の仕方を誤ると、ただでさえ坂道を転がり落ちている吉本の眼前の坂が急落していくか、なだらかな坂に変化するかの違いが出て来ると思っています。しかし、坂道には変わりはないと思います。
吉本興業が今、転がっている坂道がとういうものか、ちょっと分析してみたいと思います。
吉本興業の財務資料です。<注目すべき項目を赤字にしました。>
平成23年9月中間決算の数字(単位;百万円)
損益計算書
22年9月中間 23年9月中間
営業収入 21,447 23,721
営業原価 18,135 20,753
営業総利益 3,312 2,968
販管費 4,624 3,725
営業損失 ▲1,311 ▲757
経常損失 ▲1,731 ▲786
四半期純損失 ▲1,711 ▲1,520
連結貸借対照表
流動資産 16,322/流動負債 13,970
有形固定資産 12,363/固定負債 16,275
無形固定資産 5,505/株主資本合計 15,808
(↑うちのれん 3,949)/
投資その他 11,621/その他繰越利益 ▲242
(↑うち繰延税金資産5,083)/
資産合計 45,811/負債純資産合計 45,811
今後の返済計画
12年3月 12年9月 13年3月 13年9月 14年3月
期首残 14,966 14,066 12,748 11,848 6,988
返済額 ▲900 ▲1,318 ▲900 ▲4,860 ▲940
期末残 14,066 12,748 11,848 6,988 6,048
もうじき24年3月決算の資料が出れば詳しく解るのでしょうが、なにせ非上場企業ですので、難しいでしょう。
何故この資料が出回っているのかも不思議なくらいです。
特徴的な事を拾い上げてみます。
1.販管費の異常な減少
4,624 から 3,725 へ8億9900万円も圧縮されている。約20%減になっています。
下世話な話ですが、きっとマネージャーが給料カットをされていると思う。人員カットもあるでしょう。
販管費はそれだけではないが、吉本の事です。エゲツナい経費削減をしているのではと勘ぐるのです。
普通の企業ではこんなに2割もカット出来ません。売上げを伸ばしながらですから異常です。
もっとも売り上げは伸ばせても、利幅は縮小していますので、大物芸人に細かな仕事をさせているかも知れません。
2.資産計上している項目の内、実質的に資産でないものが大きすぎる。
こののれんは上場廃止に伴い株主から市価より高い価格で購入した株の事らしいです。
実質的価値はありません。
それと繰延税金資産は支払い済みの税金を資産計上しているだけで、赤字が続けば取り崩す性質のものです。
これも実質的価値はありません。
これらの合計が90億3200万円あり、これを資産から除けば資本の部合計は65億3400万円
資本金が158億800万円なので、実質的には資本金の41.3%しか残っていない事になる。
経理手続き的にはこの決算は正しいのですが、本質的には60%の資本が棄損していると見て良い。
会社が余所に売られる場合には、この部分は捨てられて評価するからです。債務超過まで後少しですね。
現状では、目一杯着飾って資産を多く見せて突っ張っている感じです。
ちょんと押せばガタガタ崩れる一歩手前に見えます。
3.返済金額に山がある。
赤字を垂れ流し続ければ、先ず流動資産が不足していきます。
それでも 年間 半年で9億円の返済はなんとかなるかも知れません。
内実が解らないので、何とも言えませんが、さんまさんやダウンタウンなどの高額収入のある芸人さんの支払いをストップさせるとかのやりくりをするでしょう。
しかし、この13年9月までの半年間の返済48億6千万円はデカ過ぎます。
恐らく、想像ですが、上場廃止に伴う買い取り資金を融通された時の借入金の返済が一気に来るのでしょう。
ブログ主の予想ですが、この2013年4月から9月の間に吉本は倒産すると思います。
赤字体質が改善されなければ、その返済をジャンプさせる為の借り入れが起こせない。
その時が吉本の最後になります。
その前に社長の首を飛ばして銀行などの債権者にワビを入れるかどうか。
上場廃止をしたのがこの社長ですよね。
創業家と縁を切って自由に経営をしたかったのでしょうが、その為の代償は金の卵を産む鶏を殺す事になりそうです。
如何に盤石で資金余剰が潤沢な企業でも、経営者のトップがここまでアホでは、企業の凋落も早いですね。
最近の地上波のテレビがくそ面白くないのは吉本が転けていたからなのかも知れません。
少なくとも大きな要因である事には間違い無いでしょう。
多くの芸人さんが失業の憂き目に遭うのは可哀想ですが、バラエティが減って見応えのある番組が増えればうれしいですね。
逆にテレビ局がこの倒産劇の火の粉を浴びて、ボロボロになって、番組制作能力が無いため韓流ドラマの激増では堪りません。
どっちに転ぶのか、テレビを見ないブログ主としてはどうでも良いのですが、ドラマ好きの家族の不満の捌け口がこちらに向かわない事を祈るばかりです。
資料の参考にさせて貰いました。↓
http://deliciousicecoffee.blog28.fc2.com/blog-entry-4637.html
<5月26日配列訂正>
うっかり修正したはずが、文章の入れ違いが生じていましたので、訂正しました。
最終チェックを怠り申し訳ありません。
アメブロはどうもイマイチ信用できません。バグの存在も知っている筈ですよね。
面倒くさいやら、うっとうしいやら、、、