前回はFileMaker19のお話の筈が思いがけずバーコードの話になってしまったので、もう少しバーコードについて。

 

前回は無料サイトを利用したバーコードフォント作成の話でしたが、今回はWindows標準機能 + FileMakerのみを使用したバーコード出力方法をご紹介します。

 

素人がバーコード出力するにはやはり文字化するのが一番簡単なわけで、今回は

「外字エディタ」

を使用します。つまりは

 

 

こいつです。

 

この外字エディタで、ユニコード表の配置順にバーコードグリフを配置します。

ユニコード0030=外字エディタE030

といった具合です。

NW7の場合  N=5px W=12pxで作成するのがオススメです。

 

 

次に、外字エディタを使用するメリット/デメリットを紹介します。

 (主にBitFontMakerとの対比)

 

メリット

windows標準機能だけで作成出来る←最重要ポイント

64pxで描画出来るためN/W比を比較的自由に変えられる

慣れるとBitFontMakerよりも素早く作れる(カット&ペースト駆使)

 

デメリット

等幅フォントでしか作成出来ない

外字登録したパソコン以外では使用不可能

計算で一文字づつ変換する必要がある

PDF出力不可(たぶん。)

ユニコード表の番地を見ながらバーコードグリフを作るのは作業効率が悪い

 

 

最大のメリットは標準機能だけで作れるということ。コンプライアンス的に自作フォント等のインストールが出来ない場合に役に立ちます。

逆にデメリットとして、等幅フォントしか作れないため、NW7のように複数(2種類)フォント幅がある場合、キャラクタ間ギャップが一定ではなくなります。

(キャラクタ間ギャップが一定でなければいけないという仕様は見掛けたことありませんし、複数のバーコードリーダで動作確認できていますが、すべてのリーダで読み取り可能かはわかりません)

 

では実際にNW7を外字登録していきます。

0123456789-$

/+:.ABCD

の二種類に分けて作っていくと作りやすいです。

作るにあたって

 

細バー、細スペース、太バー、太スペース

 

の順に作る手間が増えるので、これらを避けるようにコピペしてあげると、驚くほど簡単に外字登録できます。

 

Aという文字は

 

 

ですが、Bを作る際にコピペした上で、二本目のバー(太)の右5(右に細バーが残る)ように範囲選択をし

 

 

 

 

ドラッグして最右のバーにくっつけるように

 

 

としてあげれば ”B” が完成です。

 

この要領で外字登録すればかなり素早く外字作成ができます。NW7なら30分程度で作成可能だと思います。

 

次に登録された外字からFileMaker上でバーコード出力をするやり方について、ですが、長くなったので二つに分けます。