昨日、秀樹さんの『涙のスローモーション』の歌詞について、ちょこっと書いて思い出した事がありました。



お正月だったか、鼻歌で沢田研二さんの『勝手にしやがれ』を口ずさんでいた時の事、

なんだか頭の中に“寝る”だけがイメージされていたのでしょう、



『いねむりしてる間に〜』

と歌ってしまったんです。
(これ、ちゃんと子供の頃から歌詞は覚えていたんですけど、とうとうボケ出したのかなぁ…)



正しくは
『寝たふり』ですよね。



そして、思ったんです。

やっぱり、『寝たふり』だからこそ、この歌の中の男の悲しきプライドというか、意地というか、そんな感じが容易に想像できたんだよなぁ、って。

ここが『いねむり』じゃ、私だって出ていくわ爆笑愛する女が出ていこうとしてる時にウトウトするような男じゃねえー





俳句と同じで、短い言葉、一つの単語でその場面が想像できてしまう、そんな素晴らしい言葉のチョイスですよね上差し


まあ、今更私が言う事でもないでしょうが、こんな小さな言葉の積み重ねで、その曲の雰囲気が形成されていくんですね。なんだか改めて考えさせられた小さな出来事でした。





勝手にしやがれ
作詞:阿久悠 作曲:大野克夫
編曲:船山基紀

壁ぎわに寝がえりうって
背中できいている
やっぱりお前は出て行くんだな

悪いことばかりじゃないと
想い出かき集め
鞄につめこむ気配がしてる

行ったきりならしあわせになるがいい
戻る気になりゃいつでもおいでよ

せめて少しはカッコつけさせてくれ
寝たふりしてる間に出て行ってくれ

アア アアア アアア アア
アア アアア アアア アア

バーボンのボトルを抱いて
夜ふけの窓に立つ
お前がふらふら行くのが見える

さよならというのもなぜか
しらけた感じだし
あばよとサラリと送ってみるか

別にふざけて困らせたわけじゃない
愛というのに照れてただけだよ

夜というのに派手なレコードかけて
朝までふざけようワンマンショーで
アア アアア アアア アア
アア アアア アアア アア

夜というのに派手なレコードかけて
朝までふざけようワンマンショーで
アア アアア アアア アア
アア アアア アアア アア


最後のリフレインは、この『寝たふり〜』の部分でも良かったのでは?なんて個人的には思うんですけど…。


ネットからお借りした写真ですが、シングルのジャケット写真なんですかね?『勝手にしやがれ』のイメージとはあまりに違っていてちょっとビックリ。