西城秀樹さんといえば、
『ヤングマン』
と言う方も多いと思います。
ファン以外だったらほぼほぼそうかなぁ。
この『ヤングマン』って曲、本当に難しいと思います。
音程がとれないとか、リズムが難しいとか、そんな事ではありません
1人で歌って、あんなにノリノリになれるような曲ではないと思うのです。
フレーズ毎で音程が下がっていくような作りで、高音で盛り上がる箇所なんて全然ないんですよね。『粉雪』なんかとは大きく違う作りです。
なんで秀樹さんが歌うとあんなに盛り上がるんだろう?
これはね、ファン目線ではありませんよ
子供の頃から、やっぱり『ヤングマン』はノリノリの盛り上がる曲だという認識はありました。それもステージで大勢の人と踊ってる映像なんて記憶にはありませんから、純粋に“歌”だけで盛り上がるイメージがあったのです。
でも、他の人が歌っててもほんとにつまらない
最後の何度も訪れる繰り返しの部分なんて、自分で歌っててもつまらない(笑)
秀樹さんの声が持つエネルギー
出音のスピード感
リズム感を声に乗せられる技術
ほんと、秀樹さんでしか、あの『ヤングマン』にはならないと思うんです
でも、一つ、先程“BIG GAME '79”の『ヤングマン』を聴いてて気づいた事が…。
前にYouTubeかブログで言ったとは思うんですが、自分で『ヤングマン』を歌う時、
“吹き飛ばして”
の部分が超難しかったんですよね。
秀樹さんみたいに、とは言わなくても、もう少しどうにかならんもんか…勢いが全く出ないじゃん…
“ば・し・て”と一文字ずつ歌うより“ばして〜”と続けて歌った方が少しは良い。
でも、秀樹さんは“ば・し・て”と歌っても全く勢いは衰えない。
皆さんはここどんな風に歌ってますか?
どこにアクセントがありますか?
私は“ば”でした。
でも、秀樹さんは“ば”と同じくらい“し”をキチンと発音するんです。
で、私も“し”を意識して発音してみました。
いい
今までの自分の歌う『ヤングマン』の中での最高得点でした。(あくまで車の中で歌った自己採点であり、カラオケなんかで採点した訳ではありません、あしからず)
私は“ば”の後の“し”なんて、ただの付属になっていました。
でも、“し”をキチンと発音する事で、この“吹き飛ばして”のフレーズに少し勢いが出たのです
秀樹さんの他の歌も、よーく聴いていると、自分が思ってた所と別の所にアクセントがあったりします。
大抵は単語の頭の文字か、音程が高くなった所にアクセントをつける方が歌い易いと思うのですが、秀樹さんは自由自在に操ります。
他の歌手の歌はそこまでしっかり聞いた事はないので、あくまで自分が歌う時を考えたら、になりますが…、
ただ、『ヤングマン』を歌ってる方達の動画を色々見てみましたが、私のような下手っぴはいないとしても、秀樹さんのように“し”に神経が通ってる人はいない気がします。
もしくは、“ばして〜”と歌っていますね。
勿論、あの容姿から繰り出されるエネルギーもヤバイですが、やはり、秀樹さんの声や歌唱力から生まれてくる『ヤングマン』のノリやエネルギーは、誰も真似出来ないと思います。
ほんの少しの差ですが、その小さな違いの積み重ねが、結果的にあの歌唱力に繋がってるんでしょうね。
一文字一文字手を抜かない、そんな事を再度実感した『ヤングマン』の“し”でした