「あ!これ幻のキャラクターゴリラックマのぬいぐるみじゃないですか?!」
「いいから早く手を動かしなさい!!」
僕の後頭部に衝撃が走った
今日はグーで殴られたらしい
先輩に怒られつつ
梱包作業を進めていく僕
今日はご遺族の依頼で遺品整理にきています
亡くなられたのは
今年一人暮らしをはじめたばかりの女子大生
自宅で死んでいるところを同じ大学の友達に発見されたそうです
なんの連絡もなく学校を休み続け
メールしても返事はなく電話も出ないということで
心配した友達が大家さんに頼んで鍵をあけてもらったところ
ベットの中で静かに息を引き取っていたそうです
念願の某有名大学に合格し
憧れの一人暮らしをはじめたというのに・・・・
自宅に置かれた遺品たちは
本当に亡くなった人のものなのかと思わせるほど
かわいらしくキラキラしたものばかりでした
友達と写ってる笑顔の写真が部屋の壁にたくさん貼ってありました
フライパンや鍋もまだ使い始めたばかりで
食器も家具も真新しくこれからの生活を待っていたように見えました
ラメラメした携帯には未だに友達からメールがきているようで
僕がここで作業をはじめてからも何度となく着信音が鳴っていました
ノートの束を整理していると
バサッ
うっかり一冊のノートを落としてしまいました
「いけね」
慌てて拾おうとすると
1パージめくれた、そのノートには一言
「闇」
と書かれていました
「?」
僕はそのノートを手にとり
ページをめくった
闇
闇闇
闇闇闇
闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇
そのノートは1ページごとに闇という文字が1文字ずつ増えていった
闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇
闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇
闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇
闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇
闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇
闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇
闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇
闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇
闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇
闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇
闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇
闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇
闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇
闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇
闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇
闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇
闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇
闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇
闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇
闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇
闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇
闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇
闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇
闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇
闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇
闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇
闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇
闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇
闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇
闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇
闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇
闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇
闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇
僕はまたノートを落としてしまった
知らない間に大量に汗をかいていた・・・
この部屋の空間には全くマッチしない
このノート・・・・違和感というより恐怖に近いものを感じました
僕はこのノートを遺族に送るべきか一瞬悩みましたが
ご遺族から「遺品は全て送ってください」と頼まれていたので
僕はそっとダンボール箱につめました。
彼女の中の闇がなんだったのが
僕にはわかりません。
ただ笑顔の写真達と一緒に収められた闇ノートから
彼女の彼女にしかわからない心の声が
少しだけ聞こえたような気がしました
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